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福島UJFLへ前進 後半退場者、PK8人目... 接戦で粘り勝ち 地域リーグ決勝ラウンド

 長崎市で30日に開幕した日本フットボールリーグ(JFL)昇格チームを決める「全国地域サッカーリーグ決勝大会決勝ラウンド」で、福島ユナイテッドFCは退場で一人欠きながらも攻め続けた。PK戦の末に初戦をものにした。厳しい試合展開の中で勝利への執念を見せ、昇格に大きく前進した。東日本大震災、東京電力福島第一原発事故で苦しむ古里に元気を届ける-。イレブンは1日の2戦目での勝利を誓う。

 相手のクラブフィールズノルブリッツ北海道(北海道)は、ほぼ全員が引いて守りを固めたのに対し、ユナイテッドは常に中盤を支配し、得点を狙ってサイド攻撃を繰り返した。しかし、何度も好機をつくりながらも、ゴールに至らなかった。

 後半17分、カウンター攻撃で相手が飛び出したのを止めたDF金広閔選手(26)が、2枚目のイエローカードで退場を言い渡された。10人での戦いになった。それでも「イレブン」は攻める姿勢を貫いた。

 90分で決着がつかず、PK戦にもつれ込む。互いに1本も外さないまま8人目。決して諦めない-。相手選手がポスト左隅に放ったシュートに、GKの内藤友康主将(26)が全身を伸ばして飛び付き止めた。最後にFW時崎塁選手(30)=福島東高卒=が冷静にゴールを決める。貴重な勝ち点2を手にした瞬間、福島市内などからはるばる駆け付けたサポーターから大きな歓声が上がった。

 「攻撃のパターンが少なかった」。中盤の要として試合をつくったMF鴨志田誉選手(27)は反省の言葉を繰り返した。内藤主将も「これで満足したら次は負ける。2戦目は死に物狂いで臨み、昇格を手繰り寄せる」と自らを鼓舞した。

 「勝ち点2を取れたことは次につながる。1日も早く昇格を決めたい」。福島ユナイテッドFCの時崎悠監督(33)は試合後も厳しい表情を崩さなかった。「数的不利になりながらも、選手は運動量でカバーして前に出続けた」と手応えを口にした。東北社会人一部リーグ、天皇杯、全国地域リーグ決勝大会一次ラウンドと常に厳しい戦いを制してきた選手は、昇格が懸かった大舞台でも粘り強さを発揮した。震災、原発事故を経て、選手は福島県に対する思いを深め、精神的な強さを増してきた。

 二戦目の相手、ファジアーノ岡山ネクストは1戦目で勝ち点を逃し、後がない立場。「次に負けたら、後がないのはこちらも同じ。気持ちを前面に出して90分走り抜き、背中を押し続けてくれるサポーターに勝利を届ける」

■勝ち点2で2位
 福島ユナイテッドFCはクラブフィールズノルブリッツ北海道(北海道)を相手にPK戦の末に勝利したため勝ち点2を上げ、北海道は勝ち点1とした。

 一方、SC相模原(神奈川県)はファジアーノ岡山ネクスト(岡山県)を2-1で下し、勝ち点3でトップに立った。岡山の勝ち点はゼロ。

 現時点でトップは相模原で、ユナイテッドは2位。決勝ラウンド2日目で、ユナイテッドが試合の90分以内に勝利して勝ち点3を加え、現在3位の北海道が90分以内に敗退して勝ち点ゼロに終われば、ユナイテッドの2位以内が最短で確実になり、JFL昇格が決まる。

■サポーター大声援福島から駆け付ける
 会場には赤と黒の「ユナイテッドカラー」のユニホームに身を包んだサポーターら約30人が福島から駆け付けた。スタンドに選手の横断幕やチームのエンブレムが描かれた旗を掲げ、声をからしながら「ユナイテッド!」の大合唱で選手を鼓舞した。

 前日に長崎市入りしたサポーター代表の草野貴也さん(35)は「今年こそJFL昇格を勝ち取れると信じている。選手と共に戦う気持ちで最後まで全力で応援する」と強調した。

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