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つかんだJ3 福島ユナイテッドFCの軌跡(下) 支援の拡大が課題

福島Uのホームスタジアムとなる「とうほう・みんなのスタジアム(あづま陸上競技場)」。平成26年度の供用開始に向け、改修工事が進む

 来季J3に参入する福島ユナイテッドFCのホームスタジアムとなる福島市の「とうほう・みんなのスタジアム(あづま陸上競技場)」では21日、芝の張り替えなど改修作業が着々と進んでいた。

 東日本大震災と福島第一原発事故によるスポンサー企業の撤退や選手の大量離脱など、チーム存続の危機を幾度も乗り越えた福島U。新たなステージで戦う上で、選手強化は大きな課題だ。そのためには新たなスポンサー確保は必須条件となる。

 日本フットボールリーグ(JFL)でプレーした今季、クラブ運営費は1億6千〜1億7千万円を要した。舞台をJリーグに移す来季は約30人の選手全員とプロ契約を交わすことにしている。スタッフの人件費や遠征費などを含めると来季の運営費は2億円強となり、今季より7千万円近い上積みが必要だという。

 現在、福島Uのスポンサー企業は約300社。運営費の約7割は企業からの協賛金で賄っているが、中通りの企業が中心で、今後は県内の他地方の企業からの支援体制づくりを目指す。

 今季は県内で16試合のホームゲームを行い、観客動員数は1試合平均で約千人。クラブが数年後に昇格を目指すJ2の参入条件の1試合平均3千人の観客数には大きな開きがある。チーム関係者は「チーム強化につながる入場料収入を増やす意味でも、ホームゲームに多くの人に足を運んでほしい」と話す。そのためには会津地方や浜通りのイベントなどを増やし、全県挙げて「ホームチーム」として盛り上げていかなければならない。

 「とうほう・みんなのスタジアム」は来シーズンが開幕する3月までに改修工事が終わる。しかし、チームは専用練習場を保有していない。このため主に練習している福島市の16沼公園が使えないときは往復2時間近くかけ山形県米沢市、宮城県白石市の施設を借りている状況だ。専用の練習場の確保は急務だが、現時点で見通しは立っておらず、しばらくはこの厳しい練習環境に耐えるしかない。

 クラブを運営するAC福島ユナイテッドの鈴木勇人社長(41)は「本県初のプロクラブを地域に根差すため、スタッフ一丸となってスポンサー、サポーターの拡大に努める」と意気込む。

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