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つかんだJ3 福島ユナイテッドFCの軌跡(上) 県民と一体で悲願

今季ホーム最終戦で声援を送り続けたサポーターの一人一人と握手し、感謝する福島Uの選手=17日

 悲願のJ3入りが決まった福島ユナイテッドFCの選手は、JFLに初参戦した今シーズン、強豪相手に最後まで諦めない、粘り強い戦いを繰り広げてきた。Jリーグの夢を掲げて11年。県民とともに歩み、県内初のプロサッカーチーム誕生の悲願を達成した。

 「やっとここまで、たどり着くことができた」。19日夕、福島市のホテルで記者会見に臨んだ鈴木勇人AC福島ユナイテッド社長は、目標としていた舞台への切符を手にし、晴れやかな表情を浮かべた。

 地域リーグからの昇格を果たしJFLのステージで戦った今シーズンは24日の最終戦を残し、8勝16敗9分。目標の上位5位以内には程遠い14位に低迷している。しかし、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故の影響を受ける中で「福島に元気を」をチームスローガンに、気持ちを前面に押し出して戦う選手の姿は県民を勇気づけてきた。

 ホーム戦では3勝11敗3分と大きく負け越しているものの、いつもスタンドには熱狂的なサポーターがチームを鼓舞し続ける。17日に福島市の信夫ケ丘競技場で行われたホーム最終戦には今季最多となる2195人が来場した。試合後、選手は一人一人と握手し、今季の応援に感謝の気持ちを示した。

 いわきや会津若松、田村の各市など県内各地のホームゲームの前には子どもを対象にサッカー教室を開くなど、県民に向き合い交流を深めてきた。

 震災の影響で練習場所の確保もままならない中、選手は避難所や仮設住宅でボランティア活動などを続けた。復興イベントにも積極的に参加し、地域に寄り添った地道な活動は次第に実を結び、サポータークラブの会員数は今年、前年に比べ倍増し3千人を超えた。

 「福島へJを」という県民一体となった盛り上がりがJリーグに高く評価された。

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