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J3 福島U始動 地元で今季初練習 第二の故郷に恩返しを 安東輝選手

サッカーを通して、福島への恩返しを誓う安東選手

 本県初のJリーグチームとして、今季J3を舞台に戦う福島ユナイテッドFCは16日、福島市の16沼公園で初練習を行い、始動した。J2湘南から期限付き移籍する富岡高3年のMF安東輝(あんどう・あきら)選手(18)=大分県出身=は、本県でプロの第一を踏み出す。東京電力福島第一原発事故で避難生活を送った3年間を振り返り、「お世話になった県民にプレーで恩返しする」と誓った。これまでチームを支えてきた選手らも、栗原圭介新監督(40)の下、新たな挑戦に胸を躍らせた。

 「福島の地で恩返しできるチャンスが、こんなに早く巡ってくるとは思わなかった」。1年間の期限付き移籍で福島Uに加入した安東選手は、チームとしての初練習を終えると、笑顔で語った。

 一流のサッカー選手になると誓い、大分県の小学校を卒業後、JFAアカデミー福島に入校した。広野町で寮生活を送りながら広野中に通い、Jヴィレッジで厳しい練習に汗を流した。生まれ故郷に似た広野町の風景は心を和ませてくれた。

 東日本大震災が起きたのは広野中の卒業式当日。寮で被災し、いわき市内の小学校体育館などに避難した。同アカデミーの静岡県御殿場市への一時移転に合わせ、富岡高のサテライト校となった三島長陵高に通いながら練習を重ねてきた。

 原発事故による避難生活の中で高い技術に加え、強い精神力を身に付け、U−16、18、19と各世代の日本代表に選ばれるまでに成長した。

 県内には、これまで支えてくれた広野町民をはじめ、多くの友人らがいる。Jリーガー1年目を「第二の故郷」でスタートできる喜びと同じだけ、福島を背負うチームの一員として結果を残す責任も感じている。「まずはレギュラーを勝ち取りたい。その上で全国に福島の元気な姿をアピールする」と力を込めた。


■「質の良いサッカー追求」栗原監督選手を鼓舞
 寒風吹きすさぶ16沼公園サッカー場で、初日からミニゲームなどの本格的な練習に汗を流した福島Uイレブン。栗原監督はパスの出し方などに細かく指示を出し、「ナイスボール!」などと、ひときわ大きな声で選手を鼓舞した。選手一人一人の個性を1日も早く把握し、最大限に力を発揮できる態勢づくりを進めるつもりだ。2時間の練習を終え、「選手の前向きな姿勢を感じた。質の良いサッカーを追求していく」と手応えをつかんだ様子だった。

 福島Uは昨季の日本フットボールリーグ(JFL)で18チーム中14位と低迷した。さらにレベルが高いJ3を戦う上で、戦力アップは重要課題だ。福島市出身のFW時崎塁選手(31)=福島東高卒、東邦銀行=は「昨季は試合の主導権を握れなかった」と唇をかむ。新戦力8人が加わった今季は「若手の勢いとベテランの技が融合した活力あるチームにしたい」と再起を期す。

 一方、選手を後押ししてもらうため、より多くの観客にスタジアムへ足を運んでもらうことも必要だ。クラブは昨季まで一試合平均1千人台だったホーム戦の観客数を、今季は2千人台にする目標を立てている。MF内山俊彦選手(24)=千葉県出身、尚志高卒=は「ホーム戦の勝利が県民の元気の源になると信じて戦う」と強い決意をにじませた。

 新戦力の選手は「福島の一員になる」と誓う。J2磐田から移籍したGK植村慶選手(32)=神奈川県出身=はこれまで福島とは縁がなかったが、「元気とパワーを若手選手に注入する。チームが勝つことで、少しでも復興を手助けしたい」と意欲をみなぎらせた。


■今季のJ3参加チーム
グルージャ盛岡(岩手)
ブラウブリッツ秋田(秋田)
福島ユナイテッドFC
FC町田ゼルビア(東京)
Y.S.C.C.(神奈川)
SC相模原(神奈川)
AC長野パルセイロ(長野)
ツエーゲン金沢(石川)
藤枝MYFC(静岡)
ガイナーレ鳥取(鳥取)
FC琉球(沖縄)
U−22選抜チーム(仮称)

カテゴリー:公式戦 試合結果

ミニゲームで選手に具体的な指示を出す栗原監督(中央、4)

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