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J3初陣 手応え 福島U 強豪に奮闘 試合前黙とう 被災地の思い胸に

開幕戦で惜敗し、サポーターにあいさつをする福島Uの選手

  強豪相手に善戦、次こそ勝利だ-。9日、東京都内で行われたサッカーJ3の福島ユナイテッドFC(福島U)の開幕戦。優勝候補を1点に抑えた選手は、Jの舞台で上位を目指し戦い抜く確かな手応えを感じ取った。スタンドのサポーターからは、復興を目指す県民を勇気づけようと懸命にピッチを駆け回ったイレブンに惜しみない拍手が送られた。
 「J3で試合ができることに感謝しよう」。Jリーグ初采配となった栗原圭介監督(40)は試合開始前、ロッカールームで選手に語り掛けた。
 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故発生後、相次いだ選手退団などのつらい思い出を、晴れ舞台で戦う原動力に変えてほしいとの思いからだ。昨季の日本フットボールリーグ(JFL)の王者・AC長野パルセイロを相手にした初戦。新たな指揮官の言葉に、選手は奮い立った。
 試合直前、震災犠牲者への黙とうが行われた。主将のFW石堂和人選手(31)は震災後に慰問した避難所の光景や、サッカー教室で出会った子どもたちの笑顔を思い出した。「苦しい思いをする県民を励ますため、今季は必ず良い結果を残したい」。誰よりも早く前線に駆け上がり、豪快なヘディングで会場を沸かせた。
 福島市出身のDF時崎塁選手(31)=福島東高卒、東邦銀行=は、この日を特別な思いで迎えた。兄の時崎悠福島U前監督は悲願のJリーグ参入に向けレールを敷いた。「今日は序盤から緊張してしまったが、兄が切り開いてくれた道で結果を出したい」と誓った。
 1日に富岡高の卒業式に出席したチーム最年少のMF安東輝(あきら)選手(18)は後半から出場。好機をつくろうと、パスを積極的に前線に出し続けた。「震災と原発事故の被災地にホームを置く福島Uは全国のファンから注目されている。もっと質の高いプレーを追求したい」と目標を語った。
 試合後、選手は両チームのサポーターに頭を下げ、感謝の気持ちを伝えた。初勝利は次戦以降に持ち越しとなったが、栗原監督は前向きだ。「次につながる試合内容だった。選手は、支えてくれる人の思いを胸に全力でプレーしてほしい」と求めた。

 

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