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福島U最終戦で白星 引退試合のFW時崎選手 殊勲の花道ゴール J初得点に万感

試合後、スタンドのサポーターの声援に笑顔で応える時崎選手
 現役生活の花道を自らのJリーグ初ゴールで飾った。23日、「東邦銀行スペシャルマッチ」として、福島市のとうほう・みんなのスタジアム(あづま陸上競技場)で行われたJ3最終節。福島ユナイテッドFC(福島U)のFW時崎塁選手(32)=福島市出身=は引退試合で決勝点を挙げ、チームに勝利をもたらした。福島Uの選手は7位に終わった悔しさを胸に、来季の巻き返しを誓った。声援を送り続けてきたサポーターも来季の飛躍を期待した。
 試合終了間際に追い付かれた福島Uを、後半29分から途中出場した時崎選手が救った。失点から1分後、味方のパスを受け、トラップで相手DFをかわした。右足でゴール左隅に蹴り込んだ。「イメージ通り。何とかしたかった」。小さいころからの夢だったJリーグでの初得点は、チームの順位を1つ上げる殊勲弾となった。
 福島東高、明治大を経て平成17年、地元の東邦銀行に入行した。2年後に福島Uの前身「ペラーダ福島」に入団。2足のわらじを履き、午前中はサッカー選手、午後は銀行員の仕事に励んだ。
 毎年、結果が出なければ引退する覚悟だったが、技術・体力両面で年々成長し、現役生活は8年に及んだ。
 23日の引退セレモニーで応援してくれた人に感謝を述べた時崎選手。チームメート、スタッフ、家族、会社の同僚...。サポーターに話が及ぶと感極まった。東北社会人リーグ二部から同一部、JFL、J3と一緒に階段を上がってきた"戦友"を「ユナイテッドの宝」と表現した。
 妻ひとみさん(32)は長女逢咲(あいら)ちゃん(1つ)を腕に抱え、時崎選手に花束を贈った。「いつもここぞというところで決めてくれる。すごい人だと思う。支えてきて良かった」と目を赤く腫らした。 
 時崎選手は「これからは一流の銀行員を目指したい」とあいさつを締めくくった。大仕事をやり遂げた、爽やかな笑顔だった。

■応援団 戦いぶり「福島の誇り」 J2期待し厳しい意見も

 「自分たちも戦っている。選手にサポーターの気持ちが伝わった」。福島Uの応援団「こでらんに福島」代表を務める福島市の草野貴也さん(37)は、真っ赤なタンクトップ姿で、スタンドから声を張り上げた。今季の戦いぶりを振り返り、「勝てない時期もあったが、県民を勇気づけたことは間違いない。ユナイテッドは福島の誇り」とたたえた。
 三春町の主婦橋本京子さん(65)は「選手のひた向きな姿にいつも心を打たれている。来季も応援したい」と喜んだ。マッチデースポンサーを務めた東邦銀行の行員も大勢詰め掛けた。同僚の時崎選手の決勝点に「あそこで決めてくれるとは」「涙が出た」などと興奮気味に語った。
 一方で、J2昇格を期待し、厳しい意見も。福島市の会社員阿部倫明さん(44)は「パスミスが目立つ試合が多かった。監督のイメージが浸透すれば、必ず上を狙える。J3に甘んじてほしくない」と話した。

■石堂主将、来季へ闘志 「やる以上は1位を目指す」

 「声援に支えられました」。福島U主将のFW石堂和人選手(32)は試合後のシーズン終了セレモニーで、1929人が詰め掛けたスタンドに深々と一礼した。
 今季は10試合勝てない時期があるなど苦しんだ。上位から離され、目標を定めにくい状況になっても、選手はプロとして目の前の試合に集中した。栗原圭介監督(41)は「全員が一つの方向を向いて戦ってくれた」と選手をねぎらった。
 当然、12チーム中7位という結果に満足している選手はいない。石堂選手は「やる以上は1位を目指す」と来季へ闘志をかき立てた。福島Uを運営するAC福島ユナイテッドの鈴木勇人社長(42)は「サッカーを通して福島が持つ可能性を広めたい」とチームづくりへの意欲を新たにした。

カテゴリー:ニュース

試合後、選手に声援を送る福島Uのサポーター。スタンド下には横断幕を掲げ、シーズンを戦い抜いた選手をねぎらった

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