福島ユナイテッドFC

  • Check

「地元で新たな挑戦」 茂木選手(神戸)福島U移籍 J1の力で古里に元気

J1の広島、神戸で計13年間プレーした茂木選手(左)。豊富な経験を福島Uでの戦いに生かす
 古里のため、ピッチを駆ける-。サッカーJ3の福島ユナイテッドFC(福島U)は9日、J1神戸のDF茂木弘人選手(30)=福島市出身、聖光学院高卒=が今季、新加入すると発表した。J1など5クラブから誘われたが、復興に貢献しようと地元でのプレーを決断した。サポーターらは地元が生んだ逸材の入団を喜び、J3 2年目の躍進を期待した。
 「一選手として地元の福島で新たな挑戦を始めたい」。茂木選手は9日、福島民報社の取材に対し、今季に懸ける意気込みを示した。
 広島、神戸で戦ったJ1に比べ、J3は2つ下のリーグとなる。「まだJ1で戦える自信がある」。茂木選手は、福島Uから獲得の打診を受け、葛藤した。練習環境や契約内容では誘いがあった他のクラブが上だった。それでも福島U入りを決断したのは、クラブの熱意を最も強く感じたからだ。
 昨年12月、福島Uを運営するAC福島ユナイテッドの鈴木勇人社長(42)と会談した。クラブが目指す将来像や東日本大震災、東京電力福島第一原発事故の影響に苦しむ本県の現状を聞き、「福島のために戻ってきてくれないか」と加入の打診を受けた。神戸で一緒に3年間戦った栗原圭介監督(41)も熱心に誘ってくれた。「一番必要とされているように感じた」。古里に戻る決意を固めた。
 サッカーを通して復興に貢献したい思いは強い。震災後は本県にサッカー用具を贈ったり、東北出身選手らでつくる「東北人魂を持つJ選手の会」の発起人として多くの復興支援イベントに参加してきた。「自分のプレーを見て、子どもがサッカーを好きになってくれたらうれしい」と語る。
 福島Uで今季プレーする見込みの19選手のうち、J1のリーグ戦に出場した選手はいない。茂木選手の加入は、近い将来のJ2昇格を目指すチームの大きな力となる。
 「若い選手に経験を伝え、チームを成長させたい」。茂木選手は13日、福島市で入団会見する。

■躍進に貢献を 地元期待
 茂木選手や福島Uの関係者は入団決定を喜んだ。福島市松川町で「茂木商店」を営む父源一さん(68)は「家族や今後のサッカー人生を考えた末、相当の覚悟で決断したはず。福島を盛り上げてほしい」と期待した。母則子さん(65)は「弘人の選んだ道を応援したい」と語った。
 茂木選手がサッカーを始めた松川スポ少で指導した渡辺博さん(66)は「神戸を退団して心配していた。地元のためにまた頑張って」とエールを送った。
 福島Uの応援団「こでらんに福島」の代表を務める福島市の草野貴也さん(37)は「地元で戦う決意に心を打たれた。持ち前のスピードと突破力でゴールを量産し、優勝争いに貢献してほしい」と願った。AC福島ユナイテッドの鈴木勇人社長(42)は「古里への熱い思いを感じた。ご家族の理解にも感謝したい」とコメントした。

■略歴
もぎ・ひろと 松川小4年でサッカーを始めた。聖光学院高から年代別の日本代表に選ばれ、平成14年、広島に入団した。広島、神戸に計13年在籍。左サイドバックやFWとしてJ1とJ2合わせて260試合に出場し、25得点を挙げた。

カテゴリー:ニュース

「ニュース」の最新記事

>> 一覧

福島ユナイテッドFCの最新記事

>> 一覧
当サイトの福島ユナイテッドFCのチームロゴ、チームエンブレムは、
(株)AC福島ユナイテッドの許諾を得て使用しています。
記事・写真・イラストの無断掲載・転用を禁じます。
Copyright©福島民報社