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福島3―1盛岡 福島U最終戦白星 今季10位

今季最終戦で勝利し、スタンドのファンと喜ぶ福島Uの選手
 明治安田生命サッカーJ3の福島ユナイテッドFC(福島U)は3日、福島市のとうほう・みんなのスタジアム(あづま陸上競技場)でグルージャ盛岡との今季最終戦に臨み、3-1で勝利した。
 本拠地で今シーズンを締めくくる勝利を収めた福島Uは、全日程を終え、通算成績は13勝4分け15敗。勝ち点43で17チーム中、10位でJ3参入4年目の戦いを終えた。
 試合は県サポーティングマッチとして行った。

・とうスタ(福島U1勝1敗)
福島U 3(1―1)1 盛 岡
     (2―0)
13勝4分     7勝8分
け15敗      け17敗
(43)      (29)
▽得点者【福】星2(前46分、後43分)アレックス(後34分)【盛】金弘淵(前17分)
▽観衆 2206人

 【評】果敢に攻めた福島Uが、本拠地で迎えた最終節を白星で飾った。福島Uは前半17分、PKで先制点を奪われた。同46分にMF星がゴールポストから跳ね返ったボールを押し込み、同点で折り返した。後半34分、MF前田のクロスにFWアレックスがヘディングで合わせてゴールを決めて流れをつかんだ。同43分には星がカウンターからのスルーパスを受け、相手GKをかわしてゴールし、勝利を決めた。

■功労者にささげる勝利
 試合終了を告げる笛が鳴り響くと、福島Uの今季最終戦勝利に、スタンドに集まった2206人の観客から歓声が湧いた。2得点を挙げ勝利に貢献したMF星広太は「今季限りでチームを去る選手のためにも絶対に勝つ、という強い思いが結果につながった」とホッとした表情を見せた。
 前半17分、昨シーズンまで福島Uの選手として4年間活躍した相手FW金弘淵にPKを決められた。先制点を奪われたが、星をはじめとする福島Uの選手に焦りはなかった。「巻き返せる」。ひるまずに足を動かし続けた。同46分、DF岡田亮太のヘディングシュートがゴールの枠にはじかれたのを星がすかさず押し込み、「狙い通り」の同点ゴールを決めた。
 後半34分のFWアレックスのゴールで勢いに乗ると、星は同43分にも、カウンターの流れでスルーパスに抜け出し、冷静に相手GKをかわして無人のゴールにボールを押し込んだ。
 今季限りで渡辺匠、金功青、内藤友康ら福島Uを支えてきたベテランがチームを去る。星は「チームを去っていく選手やサポーターに、来季も躍進していく決意をプレーで伝えることができた」と、充実した表情で振り返った。

■「今後はサポーターとして」 4選手引退セレモニー
 試合終了後、今シーズンで現役引退する渡辺匠、金功青、岡田大、杉野健斗の4選手の引退セレモニーが行われた。
 いわき市出身で、今季チームの主将を務めた渡辺は「福島で選手生活を終えられて非常に幸せ。福島Uにはサッカーを通して福島に勇気や希望、明日への活力を届けられるクラブになってほしい」と語った。9年間在籍しチームを支えた金は「サポーターの声はどんなときも背中を押してくれた。今後は自分もサポーターの一人として福島Uを応援したい」と感謝した。
 6年間在籍した岡田は「福島Uの今後の発展を祈っている」、4年間在籍した杉野は「サッカーを通してさまざまな人と出会えたことは自分の財産になった」と語った。

■「密集」リスク補えず 夏以降には復調の兆し
【総括】 田坂和昭新監督を迎えJ3の4シーズン目を戦った福島Uは17チーム中、10位に終わった。昨年の14位からは順位を上げたが、サポーターの期待に応える結果とはならなかった。
 田坂監督は栗原圭介前監督が築いたパスサッカーを基に、選手同士が「密集」する戦術を取り入れた。3月11日の開幕戦から4連勝を飾り、一時リーグ首位に立つなど最高のスタートダッシュを切った。
 しかし、相手チームに戦術が研究され、逆サイドが手薄になるという「密集」のリスクを補い切れず失点する場面が目立った。第5節の相模原戦を1-1で引き分けると、その後4連敗。第10節の鳥取戦に勝利したが、その後再び4連敗を喫した。
 得点力のある樋口寛規、田村翔太両FWらがけがをしたのも敗因となった。上位に入るには選手層を充実させ、ベンチの選手を含めたチーム力の底上げが必要だ。
 夏以降の後半戦は復調の兆しを見せた。シーズン中に獲得したMF志知孝明、FW小牟田洋佑、MFニウドら新戦力が活躍。北九州や長野、鹿児島など上位相手に勝利を挙げた。田坂監督が何度も「変わろうともがいている」と話した選手の努力が実り始め、来季に期待のできる試合が多かった。
 東日本大震災前からチームを支え、J3加入に大きく貢献したMF金功青や、今季主将を務めたMF渡辺匠(いわき市出身)、金と同じく9年間福島UでプレーしたGK内藤友康らベテラン勢がチームを去る。福島Uは転換期を迎えている。田坂監督は「われわれのサッカーを追求しながら、結果も出していかなければならない」と厳しい表情を見せる。J3の10位前後が定位置となってしまっては、J2昇格は夢物語だ。夢を現実に近づけるため、来季は足掛かりとなる結果が求められる。

【福島Uの今季の試合結果】
節   スコア 対戦相手  H&A
1 ○ 2―0 YS横浜   A
2 ○ 2―1 沼  津   A
3 ○ 1―0 琉  球   H
4 ○ 1―0 長  野   A
5 △ 1―1 相模原    H
6 ● 0―1 G大阪23  H
7 ● 0―2 富  山   A
8 ● 0―2 秋  田   H
9 ● 1―2 栃  木   A
10 ○ 2―1 鳥  取   A
11 ● 1―2 藤  枝   H
12 ● 1―2 鹿児島    A
13 ● 0―3 北九州    H
14 ● 1―5 盛  岡   A
15 試合なし
16 △ 2―2 F東京23  H
17 ○ 3―2 C大阪23  H
18 ● 0―2 藤  枝   A
19 ● 1-2 琉  球   A
20 △ 0―0 沼  津   H
21 ● 1―2 相模原    A
22 ○ 1―0 北九州    A
23 ○ 2―0 鳥  取   H
24 ● 1―2 C大阪23  A
25 ○ 2―0 長  野   H
26 ● 0―1 富  山   H
27 ○ 2―1 G大阪23  A
28 ● 0―2 栃  木   H
29 △ 1―1 F東京23  A
30 試合なし
31 ○ 3―1 鹿児島    H
32 ● 1―2 秋  田   A
33 ○ 3―0 YS横浜   H
34 ○ 3―1 盛  岡   H
※○は勝ち、●は負け、△は引き分け。Hはホーム、Aはアウェー

■「前後裁断」で上位へ 田坂監督
 田坂和昭監督は試合終了後に今季の福島Uの戦いを振り返り、課題やファンへの思いを語った。
 -監督1年目として振り返って。
 「われわれの目指すサッカーは間違っていないと確信を持てた。来季は内容だけでなく結果も出せるように段階を踏んでいきたい」
 -10位という結果をどう受け止めているか。
 「ふがいないし、応援してくれているサポーターに申し訳ない結果だが、チームは確実に成長している。選手一同、目の前の課題に『前後裁断』の思いで取り組み、来季は上位を目指す」
 -チームの成長を感じた部分と今後の課題は。
 「自信を持って言えるのは、精神面での成長。最終戦でも、アンラッキーな失点に焦ることなく次の動きに入れていた。シーズンの初めにはできていなかった部分で、チームにとって大きな進歩だ。課題は結果を出すこと。失点を抑えつつ、『密集』戦術をバージョンアップして得点につなげたい」
 -サポーターへのメッセージを。
 「サポーターの支えがあって、今季を無事に終えることができた。来季も、福島のサッカーを見て面白いと思ってもらえるようなプレーをできるように精進していく」

カテゴリー:公式戦 試合結果

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