新型コロナウイルスが猛威を振るう時代、地域はさまざまな変化を求められている。生活様式が変わる中、持続可能な社会の実現のために課題の解決や魅力を掘り起こす必要がある。福島民報社は、東北と新潟県の有力紙8社共同で「東北・新潟みらい会議~あしたをつくる、地域の新たな可能性~」をテーマに、新たな生き方、暮らし方、働き方のヒントを8回にわたって紹介する。
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二地域居住(会津若松市) 第二の古里魅力発信 大林素子さん「懸け橋に」
(2022/02/27)
女子バレーボール元日本代表で、県しゃくなげ大使や会津若松市観光大使を務める大林素子さん(54)は、東京都と会津若松市に二地域居住して間もなく四年目を迎える。会津の魅力を全国に発信し、地元の学生に授業を行うなど地域振興に尽力する。県会津地方振興局は移住や二地域居住の後押しに力を入 … -
受精卵移植(仙台市) 畜産と酪農守りたい 高い技術誇り利益アップ
(2022/02/20)
仙台市青葉区の「ノースブル」は、和牛の受精卵を乳牛に移植して代理出産させる「受精卵移植」で、全国トップクラスの実績を誇る。日本の畜産・酪農を守るという志と高い技術力を持ち、取引先から信頼されている。 菅原紀社長(43)は宮城県涌谷町の畜産農家の長男に生まれた。後継者となるべく酪 … -
新たな働き方(山形県庄内町) 「半農・半IT」導入 異なる分野の仕事両立
(2022/02/13)
「半農・半IT」という新たな働き方を模索する企業がある。山形県庄内町でベビーリーフの生産販売に取り組む「いで葉工望」(成田浩輝社長)は、ワークウェア社会保険労務士法人(愛知県、立岩優征代表)と連携し、農業とシステム開発のダブルワークを昨年導入した。それぞれの繁忙期に応じて柔軟に … -
ゲストハウス(新潟県五泉市) 里山の新たな可能性 自然の中 生まれる交流
(2022/02/06)
越後平野の東端に位置し、霊峰白山や菅名岳などの雄大な山々を望む新潟県五泉市。市街地から南に約八キロ、のどかな風景が広がる別所集落の一角に、一軒の古民家がひっそりとたたずむ。東京都からUターンした斉藤明さん(48)=同市出身=が開業したゲストハウス「五(ご)ろり」だ。オープンから … -
銀行設立の商社(秋田市) 農産物の販路を拡大 地域経済好循環つくる
(2022/01/30)
秋田市の地域商社「詩(し)の国(くに)秋田」(伊藤晋宏社長)が、県産の農産物や加工品の販路拡大に力を入れている。持続可能な地域を目指す動きを経済面から後押ししようと、昨年春に秋田銀行(秋田市)が設立。人口減少が進む中、県産品の海外輸出にも取り組み、新たなマーケットの開拓に挑んで … -
クラフトビール(青森県八戸市) ビール醸造にかける 若手の育成に情熱注ぐ
(2022/01/23)
「このビールうまい」。二〇一一年、訪問先のドイツで口にしたビールの味に衝撃を受けた青森県八戸市の山形琢一さん(65)が、二〇年三月、市内にクラフトビール醸造所「カネク醸造」を設立した。自ら立ち上げた会社を息子に任せ、全く畑違いの、新しい味を生み出すことにセカンドライフをかけた山 … -
漁業テクノロジー(岩手県滝沢市)遠隔で自在に船操作 生体群制御で魚を誘導
(2022/01/16)
水揚げも、漁師も減少傾向にある水産業。閉塞(へいそく)状況をアイデアとテクノロジーで打破しようという挑戦が東北で動きだした。先陣を切るのは岩手県滝沢市の製造業・炎(ほむら)重工(古沢洋将代表取締役、従業員十人)。船舶ロボット「マリンドローン」と魚などを誘導する「生体群制御」で、 … -
ワーケーション(北塩原村)自然と学習資源活用 企業に選ばれるモデルに
(2022/01/09)
本県を代表する観光地、北塩原村の裏磐梯地区で、旅先で働く「ワーケーション」の先駆的な取り組みが進む。働く環境の整備や余暇の充実に加え、「学習の場」としての魅力を発信しているのが特徴だ。事業に取り組む裏磐梯観光活性化協議会の中心メンバー、皆川大樹さん(44)=アクティブリゾーツ裏 …