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「全国3冠で集大成飾る」 福島県郡山市の帝京安積高和太鼓部 11日、日本一決定戦に挑む

2022.12.02 10:20
全国3冠を目指して練習に励む部員

 福島県郡山市の帝京安積高の和太鼓部は11日、さいたま市で開かれる「太鼓祭2022 第14回日本一決定戦」に出場する。今年は既に2度の全国優勝を果たしており、年間3冠を目指す。今大会で3年生は引退となる。「今年の集大成を優勝で飾る」。全部員が強い決意を胸に、心一つに作り上げたオリジナル楽曲を全国の舞台で響かせる。

 快進撃の原動力の一つに、オリジナル曲「天響(あまね)」を仕上げる中で培った結束がある。「これまでとは違う帝京安積カラーをつくりたい」。新体制に移る今年1月、部員全員が集まった場で声が上がり、歴代引き継いできた既存曲ではなく、現役部員で新たな楽曲を自作すると決めた。

 意見を衝突させながら作曲を進めた。その過程で心が一つになっていった。静かな海を思わせる前半部から、大きな音を重ねるクライマックスに至る壮大な楽曲を生み出した。

 コロナ禍の影響で集まれない時は、独自に考案した1人練習メニューに自宅で取り組んだ。最後まで大音量を維持できる体力をつくるため、腹や背中の筋肉トレーニングを追加し、走り込みに汗を流した。

 2000(平成12)年の部発足以来、昨年までは全国3位が最高だったが、今年5月の「太鼓祭 第3回全国7人制和太鼓選手権大会」女子の部で優勝。1チームの上限が7人で、1人1人の力量が問われる中、その実力を示した。7月の「第11回全国高校生太鼓甲子園」は全国各地の予選を勝ち抜いた10校が参加。演奏時間は他大会より3分ほど長い8分。持久力が求められる大会で、県勢では初の優勝を飾った。

 県太鼓連盟によると、大会ごとに出場条件が異なるため一概に比較はできないが、県内団体の年間2度の全国優勝は例がなかったという。日本太鼓協会の関係者は3度となれば「全国でも珍しい」と語る。

 11日の大会は会場にいる観客の投票で順位が決まるだけに、その場の盛り上がりが結果を左右する。「支えてくれた全ての人に、演奏を通じてありがとうという気持ちを伝える」。高校時代最後の演奏に臨む遠藤彩夏さん(3年)は話す。思いを前面に出し、観客に感動を届ける。