食事は野菜を最初に「ベジ・ファースト」 2019年度普及に力

2019/05/15 07:42

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ベジ・ファーストの効果などを語り合う内堀知事(左)と長沢さん
ベジ・ファーストの効果などを語り合う内堀知事(左)と長沢さん

 県と県内の各種団体でつくるチャレンジふくしま県民運動推進協議会は二〇一九年度、食事の際、野菜を最初に食べる「ベジ・ファースト」の普及に取り組む。十四日、福島市のザ・セレクトン福島で総会を開き、決めた。


 野菜から食べ始めると食物繊維が消化吸収を緩やかにし、その後に摂取する糖質や脂質による血糖値の急激な上昇を抑えるため、肥満や糖尿病など生活習慣病の予防に有効とされる。県は健康長寿県の実現を目指す「ふくしま『食の基本』推進事業」で、減塩と並ぶ柱の一つに位置付けている。

 協議会は食物栄養に関する学科のある郡山女子大短期大学部や福島学院大などと連携し、調理しやすく、食べやすい野菜料理のメニューを開発。完成したレシピを企業の食堂などに提供するほか、各種イベントや媒体を通して広く情報発信する。

 協議会は医療福祉や経済、運動、教育、文化芸術など五十五の団体や企業で構成。食と運動、社会参加を三本柱に健康づくりの機運醸成や機会の提供に取り組んでいる。

 総会には約三十人が出席。会長を務める内堀雅雄知事が協力を呼び掛けた。事業計画にはベジ・ファーストの普及のほか、チャレンジふくしま県民運動フェスタ(十月二十六、二十七日、郡山市)の開催や、ウオークビズの推進を盛り込んだ。福島民報社から矢森真人副社長が出席した。


■食育フォーラムで対談 知事とタレント長沢さん

 総会と合わせ、県民向けの食育フォーラムが催された。内堀知事と、「ふくしま健民プロジェクト大使」を務めるタレント長沢裕さん(伊達市出身)が健康的な食生活をテーマに対談した。

 内堀知事は二十代から四十代は年配の世代と比べ、食事バランスが取れていないとのデータを紹介。ベジ・ファーストは食べる順を変えるだけの手軽な取り組みで、野菜に含まれるカリウムには食塩を体外に出す働きもあるなどとし、「家庭や職場でも声掛けしてほしい」と普及への協力を求めた。

 野菜好きという長沢さんは「食事制限などと違い、『野菜から食べる』という少しの心掛けで生活習慣病を予防できる」とベジ・ファーストの取り組みやすさをアピールした。

 対談に先立ち「ミキティママ」として人気の野菜ソムリエ中村美紀さん(福島市出身)を招いた野菜の試食会も開かれた。来場者は中村さんから野菜の成分や料理法を聞きながら、アスパラガスやトマト、キュウリ、イチゴなど旬の県産野菜を味わった。