野党候補者を一本化 共産擁立見送り 与党と対決の構図 ふくしま参院選2019

2019/05/22 08:52

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 今夏の参院選本県選挙区(改選一議席)は与党の自民党公認候補と野党統一候補の対決の構図となった。共産党が二十一日、県委員会書記長の新人野口徹郎氏(43)=福島市=の擁立を見送り、無所属で県議の新人水野さち子氏(57)=会津若松市=の支援方針を決めた。水野氏は国民民主党県連、立憲民主党県連、社民党県連、無所属議員、連合福島で構成する五者協議会から要請を受けて立候補を表明しており、野党の候補者一本化が決まった。自民党は元少子化担当相の現職森雅子氏(54)=いわき市、二期=を公認しており、各党は選挙戦に向けた動きを本格化させる。

 国民民主党県連、立憲民主党県連、社民党県連、共産党県委員会は近く、水野氏の選挙協力の合意書に調印する見通し。四党は市民団体「ふくしま県市民連合」の仲介で、共闘に向けた共通政策の協議を進めてきた。現在までに(1)安全保障関連法の廃止(2)県内原発全基廃炉(3)格差拡大の是正(4)消費税増税中止―などの基本政策でおおむね合意し、参院選へ力を結集する必要性を相互に確認した。

 具体的な組織体制の在り方は改めて協議する。五者協議会の全構成組織による総合選対本部と共産党がそれぞれ水野氏支援の体制を構築するとみられる。

 亀岡義尚国民民主党県連幹事長は「議席獲得に向けた準備が整いつつある。二十二日以降、各党が相互協力する意義などを改めて確認したい」と述べた。

 町田和史共産党県委員長は「野党間で政策について話し合いを重ね、良い関係性を築くことができている。全力で共闘していきたい」と話した。県委員会は二十五日に郡山市で開く演説会で水野氏を紹介し、統一候補として浸透を図る。

 一方、自民党が擁立する森氏は福島市の福島本部事務所を中心に、県内十五カ所程度で事務所の設置を進めている。

 森氏は二〇一三(平成二十五)年の前回改選期の選挙で、次点の候補者に約二倍の得票差で当選した。ただ、二〇一六年の参院選本県選挙区では現職閣僚の自民党公認候補が野党統一候補に敗れた。党県連は警戒を強めており、支援団体を含めた総合選対本部を軸に組織の末端までの支持拡大を急ぐ。

 森氏は元少子化担当相としての実績や、政権与党の現職として二〇二〇年度までの復興・創生期間後の財源確保策、施策の実行力をアピールする。既に公明党県本部から推薦を得た。党県連は比例代表で再選を目指す公明党の現職候補に協力し、自公で一体的な選挙戦を展開する。

 太田光秋自民党県連幹事長は「県政、国政与党として選挙に勝利し、政治基盤の安定を続ける。党員・党友や関係団体の力を生かし着実に支持を広げていきたい」と語った。

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 参院選比例代表の本県関係では、改選期を迎える外務副大臣で自民党の現職佐藤正久氏(58)=福島市出身、二期=、公明党の現職若松謙維氏(63)=比例代表・郡山市在住、一期=、日本維新の会の現職山口和之氏(62)=郡山市在住、一期=が各党の公認で立候補を予定している。