あぶくま洞 発見50年で学術調査 観光活用の可能性探る

2019/07/10 09:14

  • Facebookで共有
  • Twitterで共有
観光客でにぎわうあぶくま洞。学術調査により新たな魅力発掘が期待される
観光客でにぎわうあぶくま洞。学術調査により新たな魅力発掘が期待される

 田村市滝根町にある観光鍾乳洞「あぶくま洞」の学術調査が九日、始まった。日本洞穴探検協会と日本地底探検協会が滝根振興公社の協力を得て十五日まで地質や地下水の専門家と未公開部分を調査し、今後の観光活用の可能性を探る。

 あぶくま洞は一九六九(昭和四十四)年の発見から今年で五十年の節目となる。滝根振興公社が管理、運営している。現在公開しているのは入り口から約六百メートルのコースで、未公開部分が約二・五キロある。

 今回は、未公開部分のうち「奥本洞」と呼ばれる部分が外部とつながっていないかを重点的に調べる。高さ六十メートル以上の空間がある「東本洞」なども調査する。

 奥本洞は、電波を用いた過去の無線探査で、外とつながっている可能性が指摘されている。仮に外とつながっていれば、一般公開への道が広がる。奥本洞の内側から無線探査するほか、外側の山の斜面でコウモリを観察し、穴の在りかを探る。

 日本地底探検協会の菊池正志理事は「電灯や手すりなどを付けず、ガイドの引率で自然のままの生きた鍾乳洞を見てもらうなど、あぶくま洞の新たな魅力につなげたい」と結果に期待している。