来春の新制度、特色選抜の定員枠発表 福島県立高入試

2019/11/08 08:18

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 県教委は七日、二〇二〇(令和二)年春に実施する県立高の新入試制度の前期選抜で、自己推薦となる特色選抜の募集定員枠を発表した。全日制、定時制を合わせた募集定員一万三千七百十人のうち、特色選抜は三千百十一人となった。全体に占める割合は22・7%となり、現行制度の自己推薦に当たる1期選抜で実施した今春を9・4ポイント下回った。来春から現行の1期と2期の選抜を統合し、全生徒に学力検査を課す新制度に移行する。

 全日制の特色選抜枠は【表】の通り。特色選抜を実施する全七十九校百六十一学科・コースのうち、約三分の二を占める百四学科・コースで1期選抜より割合を減らした。減少幅が最も大きかったのは小高産業技術の全七学科・コースで45ポイント減の15%とした。

 一方、二十四学科・コースは割合を拡大した。最大は長沼・普通で、15ポイント増の40%とした。福島商の全三学科をはじめ、三十三学科・コースは割合を維持した。田村・体育は県教委と協議し、特例として1期選抜と同様に80%とした。運動能力が高い生徒を集中的に集める狙い。

 特色選抜を巡っては、各校が教育内容や地域性を踏まえ「志願してほしい生徒像」を提示している。県教委は各校で割合の増減が異なった理由について「特色ある生徒を多く確保したい学校や、門戸を狭めてリーダーを担う少数の生徒を求める学校などに対応が分かれた」との見方を示している。

 県教委の入試実施要綱では、特色選抜の募集定員枠は各校が5~50%で設定すると規定している。県教委は来年二月中旬、特色選抜の募集定員枠を踏まえた募集定員数を志願者数とともに公表する。

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 特色選抜では、1期選抜にはなかった学力検査の実施に伴い、傾斜配点の導入など選抜方法が変更される。

 傾斜配点は九校九学科・コースで初めて導入する。五教科各五十点満点のところ、各校の特色に応じて該当教科の満点を変更する。このうち、磐城桜が丘・普通は文型と理型を設け、文型は国語と英語、理型は数学と英語の満点をそれぞれ二倍に設定した。

 小論文は1期選抜で七十八校百五十八学科・コースが実施していたが、特色選抜では三十校五十五学科・コースに減少する。県教委は「小論文で判定していた生徒の基礎的な学力などを学力検査で確認できると各校が判断した」とみている。

 部活動やボランティア活動など特別活動などの記録を点数化するのは七十二校百四十八学科(1期選抜六十校百二十二学科・コース)、実技などを実施するのは四十三校八十八学科・コース(同二十六校五十二学科・コース)でそれぞれ増えた。


■「前期」3月4~6日 「後期」3月24日実施

 新制度で行われる二〇二〇年春の高校入試では、現行の1期(自己推薦)、2期(学力検査)の両選抜を統合した「前期選抜」を来年三月四~六日に実施する。自己推薦の特色選抜、学力重視の一般選抜とも初日に学力検査と面接を行う。その上で、特色選抜には二日目以降に小論文や実技などの試験を課す。

 募集定員に満たなかった学校が実施する3期選抜は「後期選抜」として三月二十四日に行う。