水素製造拠点3月にも開所 外部運搬含め試験的運用 浪江

2019/12/17 09:52

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報道陣に初めて公開された水素エネルギー研究フィールド
報道陣に初めて公開された水素エネルギー研究フィールド

 世界最大規模の水素製造拠点「福島水素エネルギー研究フィールド」(浪江町)は来年三月にも開所する。来年七月の東京五輪・パラリンピックでの本格活用を前に、水素の製造や外部への運搬などを含めた試験的運用を始める。拠点整備を進めている国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は十六日、梶山弘志経済産業相の視察に合わせ、同施設を報道陣に初公開した。

 関係者によると、拠点では十月から試運転が始まっているが、東北電力からの電気で水素を製造している。開所後は拠点内の太陽光発電設備で発電した電気で水を分解して水素を造るという本来の姿で運用する。「脱炭素社会」への転換が求められる中で、二酸化炭素を使わない水素製造方法に国内外からの注目が集まる。

 拠点では水素で走る燃料電池車(FCV)五百六十台分が満タンとなる量を一日で製造できるという。「浪江産水素」は東京五輪・パラリンピックのほか、東京都内のFCV、あづま総合運動公園(福島市)、Jヴィレッジ(楢葉・広野町)で利用する計画がある。

 事業は福島県を水素の一大供給地とする国家プロジェクト。清水中町産業振興課長は「五輪が終わってからも、浪江産の水素を地元で有効活用できるようなまちづくりを目指していきたい」と語った。