再建機に交流拠点へ 台風19号で被災の大天狗酒造

2020/01/11 10:31

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会社の再建と交流拠点化を目指す小針さん(右)と伊藤社長
会社の再建と交流拠点化を目指す小針さん(右)と伊藤社長

 台風19号で被災した本宮市唯一の造り酒屋・大天狗酒造(伊藤滋敏社長)は再建を機に地域の交流拠点化を目指す。酒蔵や機材の修復に合わせて交流スペースを新設し、“開かれた蔵元”としてにぎわい創出につなげる。再建にはインターネットを通じて資金を募るクラウドファンディングを活用する。十日に募集を開始した。

 交流スペースは一部をガラス張りにして酒蔵の製造工程を見学できる。試飲会や酒文化の講習会、多彩な交流イベントに開放し、JR本宮駅前の好立地を生かして観光誘客や市街地活性化につなげる。

 同社は台風19号の水害で酒蔵や店舗が浸水。瓶詰めや洗瓶の機械が損壊し、酒米の大半が失われたが、同業者や支援者の協力で十一月に酒造りを再開し新酒出荷にこぎ着けた。しかし、手作業や借り受けた簡易型の機械に頼る部分が多く、通常の生産力にはほど遠い。再建費用は約五千万円に上る。国の補助金を活用するが、同社の負担も大きいことからクラウドファンディングを活用する。

 目標額は三百万円。酒蔵や機材の修復、交流スペース設置の費用に充てる。寄付は三千円から十万円まで。金額に応じ、限定酒と特産品のセット、酒蔵見学、オリジナル日本酒作り、「出張酒の会」などの返礼品がある。募集期限は二月二十八日午後十一時まで。

 同社五代目で杜氏(とうじ)の小針沙織さん(32)は「これからも大天狗酒造のお酒を届け、地域を盛り上げるためにご協力をお願いします」と話している。

 クラウドファンディングサイト「レディーフォー」から申し込める。問い合わせは同社 0243(33)2017へ。