福島県開催の五輪野球・ソフト 「前夜祭」で復興PR

2020/01/14 09:43

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前夜祭の開催に向け、協力を呼び掛ける杉さん(左)
前夜祭の開催に向け、協力を呼び掛ける杉さん(左)

 福島市で七月に実施される東京五輪の野球・ソフトボール競技を盛り上げようと、県内の競技関係者や商工、芸能団体などは「前夜祭」の開催を目指す。スポーツをはじめ、伝統芸能、食など福島の魅力をふんだんに盛り込み、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故から復興した姿を世界に伝える。今月中にも実行委員会を発足させる。

 実行委員会設立準備会が十三日、福島市のウィル福島アクティおろしまちで開かれ、了承された。準備会によると、大会開幕直前に県内で大会組織委員会などによる大規模な公式行事の予定がないため、民間主導で機運を高める。

 前夜祭の会場には野球・ソフトが行われる県営あづま球場、あづま総合運動公園の各施設などを検討する。原発事故による風評払拭(ふっしょく)を目指した県産食材の提供を想定。国指定重要文化財「旧広瀬座」での歌舞伎公演、県太鼓連盟による太鼓の演奏など国内外の人が楽しめる内容も考えている。

 各国の駐日大使を招待するほか、試合が行われるソフトの各国代表、野球の日本代表選手も招きたい意向だ。開催日時はソフトの試合が始まる七月二十二日の直前とし、具体的な日時や内容は今後協議する。「美術・文化財」「舞台芸術」「被災地復興」などの分野で「日本の美」を国内外に発信する事業に補助する文化庁の「日本博」プロジェクトへの採択を目指す。

 実行委員会は野球・ソフトボール団体や商工団体、芸能団体などでつくり、企業や自治体にも幅広く協力を呼び掛ける。実行委員長には準備会発起人の杉昭重元県教育長が就く見通し。杉さんは「福島で開催される五輪を盛り上げ、復興や福島の文化を世界にアピールしたい」と話している。


■「福島から盛り上げ」 関係者が協力誓う

 「福島から五輪を盛り上げたい」。準備会の出席者は前夜祭開催に向けて協力を誓った。

 県野球協会の松本壹雄会長は「あづま球場は改修を終え、本番を待つばかり。復興五輪となるよう前夜祭を盛大に開催したい」と意欲を示し、県ソフトボール協会の長沢初男会長は「前夜祭を含めて協力する。日本の金メダル獲得につながるよう、前夜祭から盛り上げる」と語った。

 県太鼓連盟の渡辺徳太郎理事長は「福島の芸能を世界中の人に見てもらう絶好の機会」と歓迎し「演奏を通して観光客を温かく迎える」と意気込んだ。