しらかわ検定(1月22日)

2020/01/22 10:17

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 仕事で交換した名刺の裏側に趣味として「しらかわ検定」と書かれていた。一級から三級まであるご当地検定で、名刺用のシールを貼る合格者もいるという。「よくぞ聞いてくれました」との思いが伝わり、誇らしげな口調で会話が弾む。

 二〇一七(平成二十九)年に始まった。白河市が制作した地元の歴史手引書「れきしら」の入門編や上級編から五十問が出題される。古代から現代までの歩みのほか地理や民俗も含まれ、多岐にわたる。合格には七、八割の正答が求められ、ハードルは決して低くない。

 れきしらを直前まで確かめるシニア世代や、保護者が小中学生の子どもと隣り合って答案用紙に向かう姿が見られる。終了直後に答えを合わせ、一喜一憂するグループもいる。市の担当者によると、学びの面白さ、充実感が試験会場にあふれる。

 白河藩主の松平定信は「月花を愛[め]でる人は月花を心から鑑賞する」と自著「関の秋風」に記す。愛着を抱いて知ることが楽しみにつながる例えと言える。ある受験生は「歴史を知った後に現地を訪ねると感動が違う」と合格の喜びを寄せた。今年の検定は二十五日に行われ、古里をもっと学習したい百七十四人が臨む。