福島民報社奨励賞 会津山塩企業組合(北塩原) 特産復活 地域に活力

2020/03/10 17:20

  • Facebookで共有
  • Twitterで共有

 山塩は約千二百年前、大塩裏磐梯温泉の源泉を煮詰めて作られたのが始まりとされる。製造は途切れたが、二〇〇七(平成十九)年、北塩原村の商工業者らが山塩復活のために組合を設立し、製造販売を始めた。
 二〇一七年十一月には新製塩所が完成し、年間で約四トンを生産している。タンクで製塩所まで源泉を運び、薪窯で煮詰める。製造方法は古い文献などを参考に当時の作り方を再現している。不純物の取り除きや袋詰めは手作業となる。源泉には地層に残留していた太古の海水成分「グリーンタフ」が溶けだしている。海水より濃度は低いが、カルシウムやマグネシウムなど豊富な成分が含まれている。
 あめや煎餅、ようかん、せっけんなどオリジナル商品が誕生し、県内外の飲食店や食品メーカーで会津山塩を使用した食品が販売されている。会津山塩を使用している商品だと、消費者が見て分かるように認定制度を設けた。会津山塩を使用する店舗と覚書を交わし、店に木札を掲げる。商品には認定シールを貼ることが決められている。
 年間約六トンの生産を目標に掲げている。早ければ来春には、飲食スペースなどを備えた直売所を建設する予定だ。栗城光宏代表理事(47)は「さらに多くの人に、山塩のおいしさを味わってほしい」と願う。
■メモ
▽設立=2007(平成19)年6月
▽代表理事=栗城光宏
▽従業員数=8人
▽住所=北塩原村大塩字太田2
▽電話番号=0241(33)2340