笑顔の力(5月23日)

2020/05/23 09:49

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 はがきには笑顔の絵と「てあらい、うがい、わらい」の文字があしらわれてある。新型コロナウイルスに注意して-との思いがこもる。闘病中の子どもが家族との時間を過ごす福島市のパンダハウスに届けられた。

 ラジオ福島の放送をアプリで聴く横浜市の薬剤師の女性が、友人の描いた絵を番組の進行役に託した。震災と原発事故後、被災地に心を寄せ、今度はコロナの渦中にある本県の人たちを気遣う。昨年十月の台風19号の時にも、たくさんの消毒液を相馬市の保育園や南相馬市の診療所に送った。

 笑顔による免疫効果を多くの医師らが指摘している。いわき市の東日本国際大教授で脳科学者の中野信子さんは、著書「脳科学からみた『祈り』」で説く。自分だけでなく、みんなの最良の結果を願い続けることで、脳内に快感物質が分泌される。表情は柔和に、心は前向きになり、免疫力が上がると。

 はがきは玄関や冷蔵庫など利用者の目に止まる場所に飾られた。緊急事態宣言は解除されたが、まだ予断を許さない。自らの感染防止のため、手洗い、うがいを忘れない。加えて、世界中の人のために一日も早い収束を祈る。皆の笑顔がウイルスを封じ込める。