布胎漆器の商品製作 若松の鈴善漆器店

2020/05/26 09:45

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布胎漆器を使った商品。右上から時計回りに御朱印帳、名刺入れ、カードケース、ブックカバー
布胎漆器を使った商品。右上から時計回りに御朱印帳、名刺入れ、カードケース、ブックカバー

 会津若松市の鈴善漆器店は漆塗りの布「布胎(ふたい)漆器」を使った商品を製作した。市内の県ハイテクプラザ会津若松技術支援センターの協力を得ながら約三年かけ、布の特徴を生かした素材を実現した。

 同店の鈴木勝健会長によると、布胎漆器は以前からあったが、布が硬くなるため、あまり用途がなかった。漆に合う柔軟剤を融合させ、硬くならずに曲げてもヒビなどが入らない布を完成させた。

 バラなどの模様が入った生地に漆を施した名刺入れやカードケース、ブックカバー、御朱印帳を市内中央一丁目の店舗で販売している。新型コロナウイルスの感染拡大に伴いマスクを着用する機会が増えた点などを踏まえ、漆の抗菌作用に着目し、マスクを試作した。

 二十五日、同店の鈴木会長と斉藤文さんが市役所を訪れ、各種商品を室井照平市長にお披露目した。室井市長はマスクを身に着け、「形がしっかりしている。軽い着け心地」と感想を述べた。鈴木会長は「布胎漆器を生かせるものには何でも挑戦したい」と新たな商品開発に意欲を燃やしている。

 商品の値段は名刺入れ四千円、カードケース七千円、ブックカバー六千五百円、御朱印帳一万円(いずれも税別)。