金山にオープン 随所に7町村魅力 東北電力奥会津水力館

2020/07/10 08:34

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只見川と水力発電について学べる水力スクエアを見学する内堀知事(手前から2人目)ら関係者
只見川と水力発電について学べる水力スクエアを見学する内堀知事(手前から2人目)ら関係者
奥会津の山の連なりをイメージした東北電力奥会津水力館の外観
奥会津の山の連なりをイメージした東北電力奥会津水力館の外観

 東北電力が金山町の道の駅奥会津かねやま隣接地に建設した東北電力奥会津水力館(愛称・みお里 MIORI)は九日、開館した。同社が運営する八館目のPR施設で、水力発電では初。奥会津七町村の魅力を伝える工夫が随所に施され、少子高齢化が進む地域の活性化を後押しする。


 同社は二〇一〇(平成二十二)年に水力館の基本構想を発表。二〇一一年度の創立六十周年記念事業として建設を計画していたが、東日本大震災と新潟・福島豪雨で中断した。昨年四月に着工し、オープンを迎えた。

 樋口康二郎社長(国見町出身)は開館式典で「奥会津地域の皆さまに親しまれ、地域活性化に貢献する施設となるよう努める」と述べた。

 水力館は鉄筋コンクリート造り(一部木造)平屋で、概要は【図】の通り。水力発電の仕組みや歴史的意義を伝える水力シアターホール、水力発電事業に尽力した初代会長の白洲次郎氏の展示ルームなどを設けた。地元逸品ギャラリーはタレントで画家の片岡鶴太郎さんが奥会津七町村の名物を描いた絵画で彩られ、七町村の魅力を表現した巨大なステンドグラスも館内に飾られている。

 奥会津地域は同社の草創期から大規模な電源開発が行われ、電力供給で戦後復興を支えた。現在も同社の水力発電総出力の約三割を占める。


■地域活性化へ 期待の声相次ぐ

 出席者からは、新たな観光スポット開館による地域活性化を期待する声が相次いだ。

 内堀雅雄知事はJR只見線の全線再開通と合わせた交流人口拡大に期待を寄せ、「地域コミュニティーの中心として末永く愛されることを願う」と述べた。只見川電源流域振興協議会長の矢沢源成三島町長、立地自治体の押部源二郎金山町長も喜びを語った。樋口社長、内堀知事、七町村の首長らが式典に出席した。


【施設情報】入館無料。時間は午前10時から午後4時30分(最終入館は午後4時)まで。月曜(祝日の場合は翌日)と、年末年始は休館。新型コロナウイルス感染症対策として、7月19日まで見学対象を奥会津地域の住民に限定する。前日までに申し込む。休館日明けの21日以降は居住地域を問わず見学できる。