県立高入試の出題範囲 5教科全て縮小 県教委に調整会議

2020/08/05 07:56

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 新型コロナウイルス感染拡大防止に伴う臨時休校の影響で、二〇二一(令和三)年春の県立高校入試の学力検査出題範囲は国語、数学、英語、理科、社会の五教科全てで縮小される見通しとなった。主に中学三年生の最後の時期に、おおむね一カ月を掛け身に付けている学習内容が出題範囲から除外される。県立中学校・高校入学者選抜事務調整会議が四日、調査報告書を鈴木淳一県教育長に提出した。県教委は八月二十一日の県教委定例会で審議し、正式に決定する。

 調査報告書に示された入試の出題を巡る除外範囲は【表】の通り。国語は目的に応じた書体を学ぶ「書写」に関する事項、集団の傾向を推測する数学の「標本調査」、除外対象の領域で学ぶ英語の「新出語句」について問題に取り上げられない。理科は第一分野の「科学技術と人間」と第二分野の「自然と人間」、社会は公民分野の国際社会の情勢などを学ぶ「私たちと国際社会の諸課題」が出題範囲から外される見込み。

 新型コロナの感染拡大に伴い三月から全国一斉に臨時休校となった。県内の中学校は緊急事態宣言解除後の六月一日から通常授業が再開され、新学期の始まりは約二カ月遅れた。事務調整会議は、これまで県教委が県内の中学校を対象に実施したアンケートの調査結果などを踏まえ、学習内容を生徒に定着させる時間が十分に確保できない可能性があること、各市町村で臨時休校期間が異なり公平性を担保する必要があることなどを総合的に判断。全教科で出題範囲を縮小するよう県教委に求めた。

 調査報告書の提出は四日、県庁で行われた。事務調整会議の委員長を務める加藤知道橘高校長が鈴木淳一県教育長に手渡した。鈴木教育長は「報告書の内容を反映する形で、来春の県立高校入試を適正に進めたい」と述べた。県教委は出題範囲を除外する内容を決定した後、各市町村教委を通じて各中学校に通知し、生徒や保護者に周知する。