佐藤智美(東邦銀行)引退 パラ陸上

2020/09/16 09:40

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 東邦銀行は15日、同行陸上部で女子200メートル(視覚障害T12)、100メートル(同T13)日本記録保持者の佐藤智美(30)が現役を引退したと発表した。

 佐藤は昨年から本格的に始めた走り幅跳び(視覚障害T12)で東京パラリンピック出場を目指していた。9月5、6の両日開かれた日本パラ陸上選手権女子100メートル(視覚障害T12)が13秒52で2位、走り幅跳び(同)が4メートル87の自己ベストで2位だった。「年齢、体力的に目標に近づけることが厳しい」とこの大会での引退を決めた。自身が持つ日本記録は200メートル(視覚障害T12)が27秒64、100メートル(同T13)が12秒95。

 二本松市出身。県立視覚支援学校中等部時代、初めて出場した大会で優勝したのをきっかけに陸上競技を始めた。2014(平成26)年8月、東邦銀行に採用され陸上部に入った。国際視覚障害者スポーツ連盟(IBSA)世界大会では、2011年アンタルヤで100メートル(視覚障害T13)3位、2015年ソウルの同種目で2位入賞。世界パラ陸上では2013年に100メートル(視覚障害T13)で5位に入るなど国内第一人者として活躍した。

 「福島に明るいニュースを届けたい」と東日本大震災、東京電力福島第一原発事故直後の2011年4月のIBSA世界大会で銅メダルを獲得したことが印象に残っているという。引退後も同行で銀行業務に励む。「監督、コーチ、チームの皆さんのサポートに感謝している。陸上で学んだことを生かし銀行で新たな仕事に取り組んで社会人として成長したい」とコメントした。