処理水貯蔵タンク視察 福島第一原発で内堀知事

2020/11/07 08:17

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3号機原子炉建屋などを望む高台で小野最高責任者から説明を受ける内堀知事(左)。右は小早川社長
3号機原子炉建屋などを望む高台で小野最高責任者から説明を受ける内堀知事(左)。右は小早川社長

 東京電力福島第一原発で増え続ける放射性物質トリチウムを含んだ処理水を巡り、政府が海洋放出を軸に最終調整している中、内堀雅雄知事は六日、福島第一原発で処理水を貯蔵するタンクの状況を視察し、「タンクが林立し、敷地を圧迫している」との認識を示した。一方で、政府による処分方針の決定については「慎重な対応を求める」と述べた。

 処理水の保管タンクが敷地を埋める中、溶融核燃料(デブリ)を取り出した後の一時保管場所の確保などについて「敷地をどう活用するかが中長期ロードマップ(廃炉工程表)の中でも重要な視点になっていく」と指摘し、政府と東電による計画の具体化を注視する考えを示した。

 敷地内には、千四十三基のタンクに約百二十三万トンの処理水が保管されており、東電は二〇二二(令和四)年夏ごろにはタンクが満杯になると試算している。

 知事就任後八回目となった視察で、内堀知事は3号機原子炉建屋などを望む高台に立ち、小野明東電福島第一廃炉推進カンパニー最高責任者から上部が解体された1、2号機共用排気筒や建屋周辺のがれき撤去状況などを聞いた。小早川智明社長が同行した。新事務本館では社員約六十人を激励した。