伝統の弓なり災害に負けず 曲がりねぎ収穫開始 郡山・阿久津

2020/11/21 07:44

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台風被害を乗り越え、阿久津曲がりねぎの収穫に励む橋本さん
台風被害を乗り越え、阿久津曲がりねぎの収穫に励む橋本さん

 郡山市阿久津町の伝統野菜「阿久津曲がりねぎ」の収穫が始まった。昨年十月に一帯を襲った台風19号の浸水被害を乗り越え、生産者が弓なりに曲がったネギを土から掘り起こしている。

 明治時代に富山の薬売りが伝えたとされ、夏に斜めに植え替える「やとい」と呼ばれる作業で独特の曲がりを付けている。熱を通すと甘くて柔らかく、薬味にすると豊かな風味を味わえる。

 阿久津曲がりねぎ保存会長の橋本昌幸さん(68)は阿武隈川の近くにある畑が浸水し、収穫を目前にしたネギがほぼ全滅する被害を受けた。今年は郡山市街地を望む高台に移した約十五アールの畑で生産を再開した。「ネギを楽しみに待ってくれる人たちの声が励み。災害に負けず伝統を守っていく」と誓う。

 収穫は来年二月末まで続く。