独自配信で魚食文化指導 東京工大 なみえ創成小・中で特別授業

2020/11/22 08:09

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大型モニターで、魚をさばく上田さん(右奥)の手元を確認する親子
大型モニターで、魚をさばく上田さん(右奥)の手元を確認する親子

 東京工大は二十一日、浪江町のなみえ創成小・中で独自の映像配信システムを活用し、魚食文化を教える特別授業を実施した。

 東工大と町の復興加速に向けた協定に基づいて取り組んだ。同大の木倉宏成准教授が、請戸漁港のある浪江の魚食文化を次世代に伝えようと企画した。元水産庁職員で元漁師の上田勝彦さんが同校を訪れ、講師を務めた。小学四~六年生と中学生の親子合わせて十一組がサワラとシラスを使った料理に挑戦した。

 家庭科室の前後や壁際に大型モニターとカメラを設置。木倉准教授が構築した映像配信システムにより、親子は、上田さんがサワラをさばく手元などを見ながら調理した。

 木倉准教授によると、同システムを活用した場合、参加者が一カ所に集まって講師をお手本にする従来の授業より密集を避けられ、移動せずに集中して料理に取り組める。遠隔授業にも対応できる。この日は、町内の道の駅なみえの郷土料理研修室にも映像を配信し、東工大木倉研究室の学生二人も同じ料理を作った。

 なみえ創成中の馬場隆一校長は「手元が大きく映り、説明が分かりやすい。上田さんと一緒に調理する感覚でできた。魚嫌いの子が『おいしい』と言って食べていた」と特別授業に手応えを感じていた。