

福島市陣場町の飲食店「すなっく彩(さい)」で新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が市内で初確認されたのを受け、木幡浩市長は四日夜、市役所で記者会見を開き、感染対策の徹底を市民らに呼び掛けた。
福島商工会議所は感染防止に取り組む事業所に「コロナに負げでらんに!安心宣言店」のポスターとステッカーを発行している。市によると、同店もポスターを掲示していたが、従業員や客はマスクを着用せずに会話やカラオケをしていた。木幡市長はこれらが感染拡大の一因になった可能性を指摘し「対策が不十分だったのは非常に残念」と語った。
三密回避や飲食時以外のマスク着用、症状がある人の外出自粛など基本的な感染予防対策を示した上で「飲食に伴うリスクを十分考慮し行動してほしい」と訴えた。
市は、現時点で感染したとみられる十一月二十七日から今月一日にかけ、この店を訪れた人や飲食・接客を伴う店を利用し、感染に不安がある人から電話相談を受け付ける。
接客を伴う飲食店従業員で無症状者からの相談も受け付けている。時間は午後一時~同四時まで。