第6回ふくしま産業賞 フロンティア・ラボ(郡山) 知事賞

2020/12/12 08:15

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 優れた技術力、地域活性化に資する企業活動などをたたえる福島民報社の「第六回ふくしま経済・産業・ものづくり賞(ふくしま産業賞)」が決まった。県内百十五の企業・団体・個人から、過去最多となる百十三件の応募があり、最高賞の知事賞には郡山市のフロンティア・ラボ(渡辺忠一社長)が輝いた。福島民報社賞にいわき市の磐城高箸(高橋正行社長)、福島民報社奨励賞に天栄村のアルファ電子(樽川久夫社長)、楢葉町の福島SiC応用技研(古久保雄二社長)が選ばれた。


 受賞者は、知事賞と福島民報社賞それぞれ一件、福島民報社奨励賞と金賞それぞれ二件、銀賞六件、特別賞二十五件、復興貢献賞一件の計三十八件が選出された。

 郡山市の企業が知事賞に選ばれたのは、第三回の日本全薬工業に続いて二度目。フロンティア・ラボは、物質の成分を熱分解し、その構造を解明する化学分析用の装置製造メーカー。電気機器の研究開発・品質管理での有害物質含有確認、犯罪捜査の鑑識作業での遺留品解析など幅広い分野で活用されている。国内90%、海外60%のシェアを誇り、業界トップの開発力を有する。一九九一(平成三)年の創業以来、独自の技術を特許で守る巧みな知的財産戦略で業績を伸ばしてきた。

 福島民報社賞の磐城高箸は、いわき市産のスギの高級割り箸を製造・販売する取り組みで第一回の福島民報社奨励賞を受けた。受賞後、市内田人町の旧分校校舎に本社を移転し、気軽に見学できる産業体験・観光施設に改修した。スギのチップを使った枕を発売し、世界展開を始めた。

 福島民報社奨励賞のアルファ電子は、樽川千香子専務を中心に食品開発という異業種の分野に挑戦。女性の感性を生かした米粉麺を発売した。福島SiC応用技研は次世代型の炭化ケイ素半導体を用いた製品開発に取り組み、高性能の放射線がん治療装置を作製した。

 表彰式は二〇二一(令和三)年二月五日、郡山市のホテルハマツで行う。


■民報社奨励賞 復興貢献賞城南信用金庫(東京)

 東日本大震災後、福島県の経済再生を後押ししてきた東京都の城南信用金庫(川本恭治理事長)に復興貢献賞を贈る。

 同信金は被災地支援のため、規模の大きな商談会を毎年企画し、浜通りへの誘客、県産材の活用、県産酒のPRなどを積極的に進めている。震災後、県外のさまざまな企業・団体が福島県の復興をサポートしてきたが、その代表的な存在と言える。

 来年三月十一日、震災から丸十年の節目を迎えることを踏まえ、応募申請して審査を受ける通常の枠組みと切り離して贈賞する。福島民報社が提案し、審査に当たった全選考委員・専門委員の了承を得た。