会津美里町の「会津本郷焼」が、特許庁の地域団体商標に登録された。登録は県内で十件目。
地域団体商標は、地域ブランドを適切に保護することで、競争力強化と地域経済活性化の支援を目的としている。会津本郷焼事業協同組合が昨年一月十四日に出願し、十二月二十三日に登録された。
会津本郷焼は、蒲生氏郷が現在の鶴ケ城改築の際に瓦を焼かせたのが起源とされ、東北最古の四百年を超える伝統を持つ。陶器と磁器の両方が作られる全国でも珍しい産地で、最盛期の明治時代には百件を超える窯元が軒を並べたという。
弓田修司組合代表理事は「伝統を守りながら、会津本郷焼の価値を高めていきたい」と話している。
会津本郷焼以外の県内の登録は次の通り。
南郷トマト、土湯温泉、会津みそ、大堀相馬焼、なみえ焼そば、会津田島アスパラ、会津山塩、奥会津金山赤カボチャ、伊達のあんぽ柿