震災直後に描いた絵展示 子ども作品150点 相馬で14日まで

2021/02/12 08:38

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震災直後に相馬市内の児童が描いた絵を展示している会場
震災直後に相馬市内の児童が描いた絵を展示している会場

 東日本大震災以降、絵画ワークショップなどで相馬市の子どもの支援活動を続けるNPO法人「3・11こども文庫」の絵画展「3月11日の、あのね。#10」は十一日、相馬市民会館で始まった。十四日まで。二〇一一(平成二十三)年の震災直後に同市の児童が描いた約百五十点の作品を紹介している。

 同NPOは版画家の蟹江杏さん(42)=東京都=が中心となり、被災した同市の子どもの心をアートの力で支えようと発足。蟹江さんは震災直後から自身の呼び掛けで寄せられた画材などを使い、市内の避難所や小学校を訪れて子どもたちと絵画制作も行った。

 今回展示しているのは、当時の中村二小の三年生約八十人が同年五月に「新しいマチ」をテーマに蟹江さんと交流しながら描いた絵。これらは同年夏から毎年、全国各地で同NPOが開いた展覧会で紹介され続けてきた。

 当時の児童が震災から復興した相馬を想像して描いた風景だけでなく、古里を襲った津波の様子などを描いた作品もある。佐藤史生副理事長(76)=相馬市=は「子どもたちは震災後の混乱の中でも明るい未来の古里を想像していた。そうした感性や当時の心の揺れ動きを作品から感じ取ってほしい」と話す。

 入場無料。時間は午前十時から午後四時まで(十四日は午前中のみ)。