復興願い県内一斉花火 11日、16市町村で

2021/02/28 09:00

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復興に進む県民の気持ちを一つにしようと3月11日に催される花火イベントのイメージ
復興に進む県民の気持ちを一つにしようと3月11日に催される花火イベントのイメージ
花火イベントの同時刻開催を企画する糸井社長。本番に向けて準備を進める
花火イベントの同時刻開催を企画する糸井社長。本番に向けて準備を進める

 県内企業や団体は東日本大震災から十年を迎える三月十一日に鎮魂の祈りと復興への願いを込めて、県内十六市町村二十カ所で午後六時半から一斉に花火を打ち上げる。県内花火製造会社四社が協力し、合わせて約一万発の花火で夜空を彩る。最初の一発目は「青色」に統一する。須賀川市の糸井火工の糸井秀一社長(41)が各地の花火イベントの同時刻開催を提案した。糸井社長は「復興に進む県民の気持ちを一つにしたい」と意気込む。

 糸井火工は毎年夏に復興を願う南相馬市の「追悼福興花火」に協力している。花火を通じて被災者らの感情に寄り添い続けてきた。震災から十年の節目となる今年の三月十一日は、浜通りを中心に鎮魂の花火を打ち上げる計画を進めていた。

 「自分の地元でも花火イベントができないか」。糸井社長の元に、郡山市での開催依頼が寄せられた。他にも、会津地方や二本松市などでも打ち上げ企画があると知った。「福島を思う気持ちはみんな同じだと気づいた」と糸井社長。各イベントを主催する実行委員会などに同時刻での打ち上げを提案した。

 花火の打ち上げ会場のある市町村は相馬市、南相馬市、浪江町、双葉町、大熊町、富岡町、楢葉町、広野町、葛尾村、川内村、いわき市、郡山市(五カ所)、二本松市、会津若松市、柳津町、須賀川市。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、詳細な打ち上げ場所は非公表としている。糸井火工と喜多方市の赤城煙火店、二本松市の川崎火工服部煙火店、川俣町の菅野煙火店が協力する。

 糸井社長は「多くの人に希望の光を届ける。同じ時間に空を見上げて、十年を振り返るきっかけになってほしい」と力を込めた。