「常磐もの」特急で首都圏へ いわきから品川へ実証実験

2021/04/22 10:17

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品川駅に向けて特急ひたちに積み込まれる常磐もの
品川駅に向けて特急ひたちに積み込まれる常磐もの

 JR東日本は二十一日、県産ブランド水産物「常磐もの」をJR常磐線いわき−品川駅間の特急「ひたち」で輸送する実証実験を行った。車内の空きスペースを活用した「貨客混載」で、県内の漁業関係者は「県産水産物の販路拡大につながれば」と期待している。
 二十一日正午すぎ、いわき市のJRいわき駅前に県漁業協同組合連合会の冷蔵車が到着し、鮮魚が詰まった六ケースを納品した。中身は市内の沼ノ内漁港で同日朝に水揚げされたヒラメ六尾とシロメバル二十三尾、計十六・七キロの新鮮な「常磐もの」だ。
 ケースは午後一時二十三分いわき駅発の特急ひたちに積み込まれ、午後三時五十一分に品川駅に到着。駅構内の飲食店三店舗で提供された。鉄道での輸送は渋滞や事故の影響が少なく、迅速さと正確さに利点があるという。
 県漁連販売課の山野辺昌志課長代理は「こうした機会を通じて販路を拡大していく。県内漁業は厳しい状況だが、安心・安全で鮮度の良い『常磐もの』を首都圏の方に味わってもらいたい」と期待した。
 JR東日本の渡辺治幸いわき駅長は「今回の結果を検証し、(事業化を)検討していく」と話した。
 特急による県内から首都圏への貨客混載は初めて。東北を含む各新幹線でも同様の取り組みが行われている。