空き家をシェアハウスに いわき NPO中之作プロジェクト

2021/05/01 08:40

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シェアハウスを紹介する久保田さん
シェアハウスを紹介する久保田さん

 いわき市の中之作・折戸地区の活性化と復興を目指す団体「NPO法人中之作プロジェクト」は、空き家を利用したシェアハウス事業に乗り出した。事業を担う同プロジェクト職員の久保田貴大さん(25)は「田舎における暮らしやコミュニティーの魅力を知ることができる施設にしたい」と意欲を燃やす。

 久保田さんは、長野県出身。東京都の大学卒業後、古里に戻り、地元の銀行に勤めたが、より地方創生に役立つ仕事がしたいと退職。知人の紹介で二〇二〇(令和二)年からいわき市に移住し、同プロジェクトで働く。

 港に面する中之作・折戸地区は、東日本大震災の津波の被害を受けた。徐々に復興は進むものの、まだ道半ば。過疎化が進み、シャッターやカーテンが閉まっている物件が目立つ。同プロジェクトは、そんな地区の空き家を利用した町おこし活動などに取り組んでいる。これまでレンタルスペース「清航館」やカフェ「月見亭」をオープンさせた。

 第三弾となるシェアハウスは、久保田さんの発案で昨年から始動した。地域課題の解決のためのバイタリティーあふれる若者を呼び込み、地区の活気を取り戻すのが狙いだ。

 築五十年ほどの木造二階建てで、名称は「コウノヤ」。共同生活の場としての利用以外に、旅行客の宿泊や地域住民の集会にも活用する。居住者には近隣に住む高齢者の手伝いなどを通して見守り活動も行ってもらう。現在、改装しながら、入居者を募っている。

 「この事業をコミュニティー再生のモデルケースとして成功させたい。同時に中之作・折戸の魅力を世界に発信していく」。久保田さんは夢を描く。

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 シェアハウス「コウノヤ」の問い合わせは、メールkounoya.nakanosaku@gmail.comへ。