新型コロナ「E484K」初確認 変異株、福島県内全域で流行

2021/05/01 08:47

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 県は三十日、四月の新型コロナウイルス感染者のうち、県衛生研究所で陽性判明した六十九人が宮城県や山形県などで拡大している変異株「E484K」の感染だったと発表した。この変異株はワクチンの効果を弱めるとされており、県内確認は初めて。同じ検査で関西を中心に広がっている変異株「N501Y」も十六人で確認された。県衛生研究所には県内各地にある県の保健所から検体を集めており、県は県内全域で変異株の流行が進んでいるとみている。

 三十日に県庁で開かれた県新型コロナ対策本部会議で、県が示した。県は四月一日から二十八日までに県衛生研究所で陽性判明した検体のうち、ウイルス量が少ないなどの理由で検査不能となった検体を除く九十一件全てを検査した。その結果、「E484K」が六十九件(75・8%)と七割超を占め、感染力が強いとされる「N501Y」は十六件(17・6%)、いずれの変異もなかったのは六件(6・6%)だった。

 県によると、変異なしの六件は四月上旬に陽性判明した検体で、中旬以降は全て「E484K」か「N501Y」の変異が見られた。変異株は現在、感染が急拡大している会津若松市の感染者の検体も含まれているという。県新型コロナ対策本部の担当者は四月中旬以降に感染が確認されているウイルスはほぼ全て変異株に置き換わっているとみられるとした上で、「変異株は従来株よりも感染しやすい可能性があり、十分な警戒が必要だ」と危機意識を持った感染防止対策の徹底を求めている。

 県は二月や三月に陽性判明した検体も「E484K」の変異があるかどうかを順次、検査する方針。

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 県は三十日、県内での新型コロナ変異株のPCR検査で「N501Y」感染確認が累計四十三人になったと明らかにした。四十三人には県衛生研究所で四月分として「N501Y」感染が判明した十六人も含んでいる。