福島県内の感染者4000人超す 過去最多95人陽性 12日発表分

2021/05/13 09:04

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 県は県内で一日当たり過去最多となる九十五人の新型コロナウイルス感染が確認され、累計四千六十一人になったと十二日、発表した。千人単位の増加ペースは加速しており、二千人から三千人までの約二倍の速さとなった。県の確保病床四百六十九床の使用率は87・6%(前日比4・7ポイント増)となり過去最高を更新した。

 県内の新規感染者数の推移と感染者の年代別の割合は【グラフ】の通り。県内で感染者が初確認された昨年三月七日から約十カ月後の今年一月三日に累計千人を超えた。感染拡大の速度は上昇し、五十八日間で累計二千人、四十七日間で累計三千人になった。四千人超えは過去最速の二十三日間だった。

 県は感染急拡大の要因について、感染力が強い変異株の流行に加え、四十代~六十代の飲食店での会食などを起因とした感染の影響で、家庭内や職場での二次・三次感染が広がったとみている。

 今月一日から十一日までの新規感染者数は六百五十二人で、月別最多だった四月同期比で二・二倍となっている。居住地別でみると、会津若松市が二百三十人で最多、いわき市が百二十八人、福島市が六十七人、郡山市が五十五人などと続く。都市部での感染が増加傾向にあり、特に会津若松、いわきの二市だけで全体の55%と過半数に上った。

 内堀雅雄知事は十二日の緊急記者会見で、県内の感染状況について政府の対策分科会が示すステージ3(感染急増)としつつもステージ4(爆発的感染拡大)に近づいているとし、「病床の使用割合も非常に高く、新たな感染者が入院したくてもできない状況などにつながる。県民の命を守る上で強い危機意識を抱いている」と述べた。

 県が十二日に発表した新規感染者九十五人には、福島市が十一日に発表した市内飲食店の利用者二人が含まれており、新たな感染確認は九十三人。九十五人の陽性は十一日までに判明した。

 九十五人のうち、感染経路不明は二十二人だった。


■コロナ対策徹底へ 週内に官民チーム いわき市と経済団体結成

 いわき市と市内の経済団体は今週にも、新型コロナウイルス感染防止対策の徹底を市民に呼び掛ける官民連携プロジェクトチームを結成する。市内で感染が急拡大している中、官民が協力して急拡大している感染の抑止に努める。

 十二日に市内で開かれた市と経済団体の意見交換会で、いわき商工会議所の小野栄重会頭が提案し、清水敏男市長が了承した。具体的な活動内容は今後、詰める。

 小野会頭は市内の経済団体が協力すれば、感染対策やワクチン接種などの情報を市民に迅速に伝達でき、感染防止に貢献できるとした。情報を共有化することで、クラスター(感染者集団)の発生で苦境に陥った事業所を、別の事業所が支援する道が開けるとも主張した。

 清水市長は福島民報社の取材に対し「二、三日の間で立ち上げたい」と述べ、連携のあり方の検討を担当者に指示する方針を示した。


■13、14日1校、臨時休業 喜多方の小中学校

 喜多方市教委は十二日、市内の小中学校一校で新型コロナウイルス感染者の濃厚接触者が確認されたと発表した。当該校を十三、十四の両日、臨時休業とする。

 市教委によると、十二日に校内の消毒作業を行った。十七日から通常授業を再開する予定。濃厚接触者は今後、PCR検査を受けるという。市教委は「誹謗(ひぼう)中傷につながる」として学校区分などを公表していない。


■新たに1人感染 いわきの事業所 クラスター、計33人

 いわき市は十二日、県内六十例目の新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生した市内の事業所で、新たに二十代男性従業員一人が感染したと発表した。この事業所でのクラスターは計三十三人に拡大した。

 県が同日までに発表した感染者に含まれている。


■金山の川口高 教職員1人感染

 県教委は金山町の川口高の女性教職員の新型コロナウイルス感染が確認されたと十二日、発表した。

 県教委によると、女性は十一日に陽性が判明した。県の十二日発表分に含まれる。保健所の調査によると、学校関係者に濃厚接触者はいないという。


■二本松の児童2人感染確認

 二本松市教委は十二日、市内の児童二人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。二人が所属する学級をそれぞれ同日から十七日まで閉鎖とした。

 市教委は県県北保健所と連携して濃厚接触者や感染経路などの把握に努める。


■しもごう保育所 勤務の女性感染

 下郷町はしもごう保育所に勤務する六十代女性の新型コロナウイルス感染が確認されたと十二日、発表した。県の十二日発表分に含まれる。

 町によると、女性は七日に出勤し体調不良で帰宅した。十日にPCR検査を受け、十一日に陽性が判明した。接触した職員二十一人と園児十三人のPCR検査を十二日に実施した。同保育所は十五日まで休所する。再開日は今後、判断するという。


■喜多方署の男性職員1人感染 福島県警本部発表

 県警本部は、喜多方署に勤務する六十代男性職員が新型コロナウイルスに感染したと十二日、発表した。県が同日発表した感染者の一人で、軽症。

 県警本部厚生課によると、男性職員は九日に発熱の症状が見られ、十日に医療機関を受診した。PCR検査の結果、十一日に陽性が判明した。現時点で一般市民と業務上接触した事実は確認されていない。県警は関係箇所の消毒を既に実施し、業務への支障はないとしている。


■75%が変異株のN501Y感染 郡山市抽出調査

 郡山市は十二日、新型コロナウイルスの変異株調査で、無作為に選んだ感染者八人のうち六人(75・0%)が変異株「N501Y」だったと発表した。

 検査は十二日に実施した。「N501Y」は従来株に比べて感染力が強いなどの特徴があるとされる。


■福島県内36人退院 退所21人、解除12人

 県内で新型コロナウイルスに感染した入院者三十六人が十一日までに県内の医療機関を退院した。宿泊療養施設入所者二十一人も同日までに退所した。自宅療養者十二人も同日までに解除した。県が十二日、発表した。

 十一日現在の入院者は予定者、宿泊療養施設入所者、自宅療養者を含め六百三十人で、このうち重症者は二十二人となっている。