花火玉に「悪疫退散」 須賀川、糸井火工で製造開始

2021/05/19 08:55

  • Facebookで共有
  • Twitterで共有
花火玉に紙を貼る作業を進める職人たち。手前はメッセージを書き込んだ花火玉
花火玉に紙を貼る作業を進める職人たち。手前はメッセージを書き込んだ花火玉

 創業約百五十年の伝統を誇る須賀川市矢沢の糸井火工で打ち上げ花火の製造が始まった。花火玉に新型コロナウイルスの収束や医療従事者への感謝の思いを込め、「悪疫退散」「感謝」などのメッセージを書き込んでいる。

 六代目の糸井秀一社長(41)ら職人が火薬の仕込みや紙を貼る作業を進めている。昨年はほとんどの花火大会が中止となった。花火玉の製造数はコロナ禍前のピークの一割ほどにとどまるが、今夏は観覧対象を地域住民に絞った小規模の花火大会での打ち上げ依頼が多く入っているという。

 イベント開催を巡っては厳しい情勢が続いているが、花火玉の製造には一カ月以上かかるため連休明けから作業を本格化させている。糸井社長は「閉塞(へいそく)感が続く中、花火を見て気分が上向きになるきっかけになってほしい」と感染拡大の沈静化を願いながら作業に励んでいる。