
福島県いわき市は七日、市内の新型コロナウイルスワクチン接種を行っている医療機関で停電が発生し、ワクチンを保管していた冷蔵庫内の温度が上がったため百二回分を廃棄したと発表した。市が補充して接種予定者に影響はなかった。
市によると、六日午後零時四十五分ごろ、施設内で行われていた設備工事で漏電ブレーカーが作動し、五十五分間停電した。米ファイザー製のワクチンは二度から八度で保管する必要があるが、冷蔵庫の温度は一四度まで上がっていたという。
市は同日、再発防止のため市内約百二十の医療機関に注意喚起の通知を出した。