歯科医師を打ち手に 高齢者ワクチン接種 来月末完了へ 福島市といわき市

2021/06/10 15:08

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筋肉注射の訓練用シミュレーターの開発に向け、検討する朴社長(左)と吉成室長(右)
筋肉注射の訓練用シミュレーターの開発に向け、検討する朴社長(左)と吉成室長(右)

 新型コロナウイルスワクチン接種の打ち手の確保に向け、福島市といわき市は歯科医師に協力を求め、態勢の強化を図る。福島市は福島歯科医師会と調整を進め、十七日にワクチン接種研修会を開く。いわき市は市歯科医師会と協力し、近く実技研修に乗り出す。


■歯科医師会と態勢強化で協力

 政府は、筋肉注射に必要な研修を受けていることを前提に、集団接種会場限定で歯科医師によるワクチン接種を認めている。

 福島市の六十五歳以上の高齢者のワクチン接種状況は六日現在、一回目終了が一万六千九百六十八人、二回目を終えたのが二千四十五人。国が目標とする「七月末」までに六十五歳以上のワクチン接種が完了しない恐れがあるため、態勢強化を図る。夏にも始まる六十四歳以下の接種も見据え、集団接種会場の一つをより広い場所に移転させる。看護師に加え、歯科医師四十人が研修を受けて打ち手となる見通し。

 研修は市内に生産開発拠点を構える医療機器開発・販売のイービーエムの施設「FIST(フィスト)」で行う。マニュアルや筋肉注射の研修用機器はイービーエムが開発する。同社の朴栄光社長は市保健所地域医療政策室長の吉成勇一朗室長と意見を交わし、食肉用の豚の皮膚を活用した研修用シュミレーターを開発中で、準備を進めている。十七日の研修会には歯科医師十五人が参加する予定。今後、協力する歯科医師が順次研修を受ける。

 いわき市の六十五歳以上の高齢者は約十万人いる。八日現在の接種状況は一回目を終えた人が二万三千四百六十人、二回目は四千四百八人。

 歯科医師約六十人が接種に協力する方針。希望者は実技研修を受け、早期に集団接種会場に派遣される。

 市内には現在、集団接種会場は一カ所で、打ち手が限られているため稼働は週四日間のみ。来週以降、毎日稼働させ、午後六時半から二時間の夜間接種も実施する。別の場所にも集団接種会場を設置する方針。市ワクチン接種プロジェクトチームの担当者は「潜在看護師にも協力を要請し、接種のスピードを上げたい」と話している。