ふくしま駅伝を糧に(7月3日)

2021/07/03 09:48

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 「福島の誇り」「学石旋風」-。日本陸上選手権で初優勝した男子五千メートルの遠藤日向、同八百メートルの田母神一喜両選手をたたえる投稿がネット上で相次ぐ。学年一つ違いの学法石川高OB二人の激走は、多くの人に感動を運んだ▼記録と世界ランキングで及ばず、日本陸連が二日に追加発表した東京五輪代表に選ばれなかった。ただ、二十代前半の選手にとって競技人生の佳境はこれからだ。来年は米国で世界陸上、三年後にはパリ五輪が控える。初優勝で喜びも悔しさも味わい、二人は成長の歩みを決して止めないと誓う▼田母神選手と学法石川高で同学年だった相沢晃選手は昨年十二月に男子一万メートルを日本新記録で制し、東京五輪代表の座を射止めた。高校時代に「最強世代」と称されたメンバーが社会人選手としても本領を発揮し、名をとどろかせる。福島陸協関係者も「新たな章の幕開け」と刺激し合い力を伸ばす姿に目を細める▼三人は幾度となく「ふくしま駅伝」を走り、世に羽ばたいた。三十三回目の今大会、二年ぶりに白河市から福島市まで16区間でタスキをつなぐ予定だ。晩秋の福島路を駆け抜ける熱いレースから、後に続くホープが誕生してほしい。