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希望量達せず44・1% コロナワクチン供給見通し 福島県内市町村アンケート

2021/07/17 09:37

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 64歳以下の一般向け新型コロナウイルスワクチンの供給量が市町村の希望量に達していない問題で、福島民報社は福島県内59市町村を対象にアンケートを実施した。今後のワクチンの供給見通し量が希望量に「達していない」との回答は26市町村(44・1%)に上り、ワクチン不足が県内の広範囲に及んでいる実態が明らかとなった。ワクチン不足を踏まえ、接種予約の一時停止などの対応を「講じた」「講じる予定・検討している」は計24市町村(40・7%)だった。

 アンケートは12日から14日にかけて実施した。今月19日以降の米ファイザー製ワクチンの供給見通し量が希望量に達しているかどうか尋ねた結果は【グラフ(1)】の通り。「達している」は29市町村(49・2%)、「達していない」は26市町村(44・1%)、「その他」は2村(3・4%)だった。村内で接種を実施していない福島県湯川村と、全町避難が続く福島県双葉町の2町村(3・4%)は回答が無かった。

 「達していない」を選んだ26市町村の希望量と供給見通し(今月19日~8月15日分)は【表】の通り。希望量に占める供給見通しの割合が20%台の自治体もあった。市部は町村部と比べて供給不足が目立ち、全13市のうち11市が「達していない」とした。

 福島県郡山市は26市町村で最も多い127箱(14万8590回分)を希望している。しかし、供給見通しは37箱(4万3290回分)で、希望量の29・1%にとどまる。市担当者は「(国は)接種を急げと言いつつ、十分に供給しない。接種ペースを上げているのに、はしごを外されたような思いだ」と胸の内を明かす。

 供給量が今後不足する見通しを踏まえ、接種予約の一時停止などの対応を講じたかどうか尋ねた結果は【グラフ(2)】の通り。「講じた」は11市町村(18・6%)で、予約の一時的な停止や制限、接種スケジュールの見直しなどを余儀なくされた。「講じる予定・検討している」は13市町村(22・0%)、「講じていない」は33市町村(55・9%)だった。2町村(3・4%)は無回答。

 「講じた」と答えた福島市は、接種予約の受け付けを一時停止した。さらに、中小企業対象の職域接種の開始時期を今月15日から7月末に延期し、集団接種のペースも落とさざるを得なくなった。10月末までに接種を終える目標の達成が困難となり、市担当者は「肝心のワクチンが十分に届かない。国からせかされて打ち手の確保や環境整備に努めてきたのに」と悔しがる。

 福島県は市町村間のワクチンの融通を支援する「ワクチンバンク」や、都道府県の裁量でワクチンが不足する市町村に手厚く振り分ける「調整枠」を活用し、円滑な接種を促していく。ただ、県全体の供給量は規模量に足りておらず、新型コロナ対策本部の担当者は「引き続き、ワクチンの早期追加配分と配分計画の提示を国に求める」としている。