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2021秋季高校野球

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日大東北第1シード撃破 東日大昌平3点先制実らず 全国高校野球選手権福島大会 第10日

2021/07/21 11:09

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【日大東北ー東日大昌平】東日大昌平相手に完投勝利した日大東北の主戦吉田
【日大東北ー東日大昌平】東日大昌平相手に完投勝利した日大東北の主戦吉田
【日大東北―東日大昌平】5回裏、東日大昌平無死、岸田が左中間に二塁打を放つ
【日大東北―東日大昌平】5回裏、東日大昌平無死、岸田が左中間に二塁打を放つ

 日大東北が東日大昌平との接戦を制した。日大東北は3点を追う六回1死二、三塁から、柳沼の内野ゴロの間に1点を返すと、東日大昌平の暴投や失策も絡み、4得点して逆転した。東日大昌平は五回に3点を先制したが、その後の好機を生かし切れなかった。


■9回大ピンチしのぐ 日大東北吉田、気合の直球勝負

 5-3で迎えた九回、東日大昌平の2死満塁。長打が出れば逆転サヨナラ負けという最大のピンチに日大東北のエース吉田達也は集中を切らさなかった。相手の4番打者に対し、全て直球で勝負した。遊ゴロに打ち取り完投勝利を飾ると、スタンドに向けて力強く右手を上げた。

 六つ上の兄健人さんの背中を追って日大東北に進学した。兄は在学中、夏の県大会決勝で聖光学院に3度、甲子園への道を阻まれた。「聖光に勝って甲子園へ行く」。いつもキャッチボールをしてくれた兄が果たせなかった夢を背負い、主戦の座まで上り詰めた。

 この日も初回から最速136キロの直球がさえた。五回に連打や味方の失策も絡み3失点したが、「仲間が逆転してくれる」と信じて気持ちは切らさず、要所を締めた。事前の分析で打者ごとに攻めるコースを使い分けたのも奏功した。

 18年ぶりの甲子園まであと2勝。宿敵の聖光学院が敗れたため「戦えないのは少し悔しい」と本音をこぼしたが、「2試合とも9イニング投げ抜く」。気合は十分だ。


■「持ち味出し切れた」 東日大昌平岸田、3安打放つ

 3安打と活躍した東日大昌平の岸田脩汰は「悔しいが持ち味は出し切れた」と声を絞り出した。

 東京都出身。ボーイズリーグ時代に伊藤博康監督から誘いを受けた。「控え選手だった自分を誘っていただきありがたかった。本気で甲子園を目指す先輩の姿を見てここで頑張ろうと思った」と進学の理由を語る。

 入学後は過酷な練習を乗り越え、見事正捕手の座をつかんだ。打撃も着実に力を付け、春の大会では4番を務めるなどチームに欠かせない存在に成長した。

 仲間にも恵まれた。特に主将菅原立稀(たつき)のチームを引っ張る姿勢には心打たれた。自身も女房役として必死に投手陣をけん引し、最後の夏を戦い抜いた。「ここまで育ててくれたチームのみんなにありがとうと言いたい」と笑顔で話した。