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光南 最後まで堂々 光南主戦の星 投打で意地 1点追う九回に公式戦初本塁打 全国高校野球選手権福島大会 最終日

2021/07/26 16:26

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【光南―日大東北】サヨナラ負けし、仲間に支えられて試合後の整列に向かう光南の先発星(左)
【光南―日大東北】サヨナラ負けし、仲間に支えられて試合後の整列に向かう光南の先発星(左)
【光南―日大東北】1回表、光南1死二、三塁、小林が先制の右前打を放つ。投手吉田、捕手奈須、球審小泉
【光南―日大東北】1回表、光南1死二、三塁、小林が先制の右前打を放つ。投手吉田、捕手奈須、球審小泉
勝利を信じてナインを鼓舞する光南の生徒ら
勝利を信じてナインを鼓舞する光南の生徒ら

 「これで終わりなんだな」。光南の主戦星勇志はマウンド上で膝をつき、外野に転がる白球をぼうぜんと見つめた。

 福島大会で5試合全てに登板し、チームを決勝まで導いた。「疲れは多少あったが良い準備ができた」。この日も変化球を駆使して粘り、最後までマウンドを守り抜いた。1点差を追う九回には公式戦初本塁打を放ち、勝負を振り出しに戻してチームを活気づけた。

 昨年秋、グラブに「感謝」の文字を記した。15年前に甲子園初出場を果たした偉大な先輩たちが残した合言葉「笑顔・感謝・信頼・思いやり」から思いを継承した。今大会の決勝の相手は、先輩たちが決勝で破った日大東北だった。15年前の再現は果たせず頂点にはたどり着けなかったが、脈々と受け継がれてきた「光南の野球を体現できた」と胸を張った。

 「苦しい展開でもしっかり守ってくれた」。投球を支えてくれた仲間に感謝の言葉を口にした。


■大一番で勝負強さ 2年生4番先制適時打 小林、次代へ決意

 準優勝した光南の2年で4番の小林貫大は決勝の舞台で貴重な先制打を放ち、勝負強さを見せた。一回1死二、三塁の得点機には「自分が打って試合の流れをつくる」と積極的な姿勢で打席に入った。真ん中高めに甘く入ったスライダーを振り抜き、チームに勢いをもたらした。

 三回以降は日大東北の主戦吉田達也の緩急自在の投球に苦しんだ。八回に渋谷武史監督から「聖光学院に勝った意地がある。全力でいくぞ」とげきが飛び、チームが一つにまとまった。九回に5番で主戦の星勇志が放った同点本塁打に3年生の意地と執念を感じた。

 光南の伝統は粘り強く、泥くさく最後まで勝負に挑むこと。思いを継ぎ次代を担う小林は「先輩の悔しさを晴らせるように、甲子園に出場できるチームをつくる」と涙をこらえて前を向いた。


■勝利信じて熱いエール 光南スタンド

 光南の応援スタンドでは、部員らが仲間の勝利を信じて最後まで熱いエールを送った。

 部員や応援団・チアリーダー部、吹奏楽部の生徒の他、大勢の保護者や卒業生らが駆け付けた。

 そろいの赤いメガホンを打ち鳴らしたり拍手を送ったりして選手を鼓舞し、粘り強くプレーする選手を後押しした。