高校野球

2021秋季高校野球

東北大会:試合速報
県大会:試合結果 出場校紹介
 【写真グラフ】

 準決勝:いわき光洋×聖光学院 学法石川×東日大昌平
 3位決定戦:いわき光洋×学法石川
 決勝:聖光学院×東日大昌平

【日大東北18年ぶり甲子園 挑戦その先へ(上)】初戦辛勝 気を引き締める

2021/07/27 00:41

  • Facebookで共有
  • Twitterで共有
18年ぶり8度目の優勝を果たし、喜びをかみしめる日大東北の選手=25日、いわきグリーンスタジアム
18年ぶり8度目の優勝を果たし、喜びをかみしめる日大東北の選手=25日、いわきグリーンスタジアム

 新型コロナウイルスの影響で2年ぶりの開催となった第103回全国高校野球選手権福島大会で、第8シードの日大東北が18年ぶり8度目の優勝を遂げた。春季大会までは、好調とは言いがたい成績だった。6月の組み合わせ抽選会後に宗像忠典監督の今夏での退任が伝えられた。「最後に必ず、監督を甲子園に連れて行こう」。心を一つにした選手は強敵を破り、頂きに登りつめた。これまでの軌跡を振り返り、甲子園での戦いを展望する。

 決勝から一夜明けた26日、日大東北ナインは練習を行わず体を休めた。福島大会での疲労を取り、これからの練習再開に備えた。

 順調な滑り出しではなかった。初戦の2回戦は昨秋、今春共に県大会に出場していない修明に苦戦した。三回、死球で出した走者を適時打で返され、先制を許した。走塁ミスも二つ記録した。試合は延長十回までもつれ込んだ。2死から松川侑矢主将の適時打で何とか勝ち越しに成功した。

 選手は足元を見つめ直した。3回戦の須賀川戦は8―0で八回コールド勝ち。八回に岡部歩夢、吉田達也が本塁打を放つなど14安打を浴びせた。馬場央典、星拳翔、堀米涼太、吉田の継投で無得点に抑えた。

 4回戦の相手は同じ県中支部の郡山。二回、山下日南太の中前適時打で先制した。六回は松川の2点右前打で加点した。3―0で勝利したが、12残塁と好機を生かし切れない課題は残った。

 第1シード東日大昌平との準々決勝は四回まで無安打に抑えられた。五回に3点を先制された。六回に安打と敵失の間に4点を奪い、逆転した。5―3で接戦を制した。

 準決勝は第4シード福島商と対戦した。一回に2点を先制されたが、四回、奈須優翔の右前適時打で勝ち越した。五回は長短打5本を含む打者一巡の猛攻で5点を加え、8―2で快勝した。

 接戦となった光南との決勝戦。14連覇を狙った聖光学院を破った相手に、一歩も引かず立ち向かった。ソロ本塁打で追い付かれた九回、2死二塁。大塚健太が殊勲の中越え二塁打を放ち、5―4のサヨナラ勝ちで優勝をもぎ取った。

 昨秋の県大会は2回戦、今春は準々決勝敗退と成績は芳しくなかった。「先制されると逆転できないチームだった」と宗像監督は振り返る。目標を再確認し、悲願の甲子園切符をつかみ取った選手は、新たな戦いへ照準を定めている。