
相馬市は27日、市内の中学生(12~15歳)の希望者に対する新型コロナウイルスワクチンの集団接種を開始した。市は「同調圧力」への懸念に配慮し、生徒と保護者に意向調査の上、接種希望者が市内のスポーツアリーナそうま第一体育館を会場に行う集団接種か、公立相馬総合病院での個別接種を選べるようにした。
市によると、対象の中学生959人のうち、本人と保護者が同意した希望者は723人(75%)。このうち595人が集団接種、128人が個別接種を選んだ。
集団接種は保護者同伴で行い、地区や学年から生徒が特定されないよう、希望者を五十音順に並べて日時を指定。小児科医と学校医が注射と経過観察をし、救急救命士も配置する。
3年生の男子生徒の接種に付き添った母親(47)は「副反応への不安はあるが、感染のリスクなどを親子で話し合って接種を決めた。デマも多くあると聞くので、正しい情報を知りたい」と話した。