世界最大の群生化石発見 絶滅カキの一種 福島県立博物館主任学芸員

2021/07/30 00:54

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化石を発見した猪瀬さんとコンボウガイの化石の一部
化石を発見した猪瀬さんとコンボウガイの化石の一部

 福島県会津若松市の県立博物館主任学芸員の猪瀬弘瑛さん(37)がリーダーを務める研究チームが、約8600万年前から8900万年前の福島県いわき市の地層から、絶滅したカキの一種「コンボウガキ」の世界最大となる群生化石を発見した。同博物館が29日発表した。

 コンボウガキはロシアのサハリンから日本の東北地方にかけて生息していたとされる。化石は2019年にいわき市久之浜町の中生代白亜紀後期の地層で見つかった。大きさは縦約36メートル、横約15メートルで面積は約500平方メートルあり、少なくとも約1万匹が集まっていると推測される。これまでも群生化石は見つかっていたが、大きくても4メートル四方程度で、今回の化石は桁外れに大きいという。

 この化石でコンボウガキが大規模に群生することが分かった他、他の貝の化石も一緒に見つかっているため共生していたことも判明した。

 研究チームは3日に開かれた日本古生物学会で発見を報告をした。現在は論文を執筆する準備を進めている。猪瀬さんは「コンボウガキの生態などが分かる」と話した。チームにはいわき市石炭・化石館の菜花智さんや市自然史研究会などが参加している。