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新型コロナ 福島労災病院クラスターは35人に ワクチン接種後の陽性判明も 福島県いわき市

2021/08/18 21:14

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記者会見でデルタ株への強い危機感を示した福島労災病院の斎藤院長(右)ら
記者会見でデルタ株への強い危機感を示した福島労災病院の斎藤院長(右)ら

 新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生した、福島県いわき市の福島労災病院の感染者は合わせて35人になった。感染した病院職員と委託職員12人のうち11人はワクチン接種後に陽性が判明する「ブレークスルー感染」だった。同病院が18日、市役所で記者会見を開き、明らかにした。感染経路の特定には至っていないという。

 一般病棟で働く看護師1人の陽性が10日に判明し、入院患者や職員ら計約870人にPCR検査を実施。17日までにさらに34人の感染が確認された。内訳は看護師などの病院職員11人、委託職員1人、入院患者19人、退院した患者4人。現在、濃厚接触者に当たる約60人が自宅待機しているという。

 同病院ではクラスターが発生するまでPCR検査で陰性を確認した上で入院患者を受け入れ、看護師ら職員は患者と接触する際にフェイスマスクや手袋着用などの対策を徹底していたという。同病院によると、建物が古く自動的に換気するシステムがなく、クラスター発生後に県感染対策支援チームから定期的な換気が不足していたと指摘を受けたという。

 また、病院職員約470人のうち約9割がワクチン接種を終えている。ブレークスルー感染が確認されたことについて、斎藤清院長は「デルタ株の強い感染力に危機感がある」と話した。

 同病院は現在、病棟全ての新規入院患者の受け入れを中止し、救急患者の受け入れも制限している。診療体制について、感染の確認後、2週間の新規陽性者がゼロになれば通常医療を再開する方針。斎藤院長は「地域医療を担う中核病院として診療制限を講じることは心苦しい。感染対策をさらに厳格にする」と陳謝した。