難病乗り越えホーム戦で粘投 福島レッドホープス山本投手(東日本国際大出身)

2021/09/13 17:46

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 福島県郡山市のヨーク開成山スタジアム(開成山野球場)で12日に行われたプロ野球独立リーグ・ルートインBCリーグの福島レッドホープス―群馬ダイヤモンドペガサス戦で、レッドホープスの山本竜豪投手(24)=東日本国際大出身=は難病を克服し、復帰後初のホーム戦のマウンドに立った。八回から2番手で登板し、1回を無失点で切り抜け、チームの勝利に貢献した。「ファンの前で投げられて本当にうれしい」と笑顔を見せた。

 レッドホープス3シーズン目の左腕、山本投手は3月のオープン戦で投球中に左足にしびれを感じた。原因が分からず、キャンプを離脱し約1カ月、休養した。症状が改善したと感じて復帰したが、すぐに悪化。下半身が思うように動かず、地面に足が着いているどうか分からない感覚に陥った。バランスが取れず、壁づたいに歩くのがやっとだった。

 診断の結果、背中付近の靱帯(じんたい)が骨のように硬くなり神経を圧迫する原因不明の指定難病「黄色靱帯骨化症」と判明した。「まさか自分が難病にかかると思っていなかった。何も考えられなかった」と振り返った。

 5月下旬、福島医大で手術を受けた。ほどなくしてリハビリを開始したが、「筋力が一気に落ちていることがはっきり分かった。再び投げられるのか、不安でいっぱいだった」と当時を振り返る。歩く練習から始め、患部への振動が少ない自転車でのトレーニングを重ねて筋力を戻した。驚異的な回復を見せ、9日の信濃戦で約4カ月ぶりに復帰した。

 苦しいリハビリにくじけそうな時も、チームメートから「大丈夫か」「待ってるぞ」と連絡がきた。「励ましの言葉が苦しいリハビリを乗り越える原動力になった」と感謝している。

 山本投手は「病気を感じさせないくらい、チームに勢いを与える投球を見せていく。目標のNPB(日本野球機構)入りを果たし、多くの人に勇気を与えたい」と力強く語った。