【五輪公式工芸品】商品数日本一を誇りに(9月20日)

2021/09/20 11:18

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 二〇二〇東京五輪・パラリンピック組織委員会が商品化を進めた「伝統工芸品コレクション」の都道府県別商品数で本県が日本一になった。多くの人の商品開発への挑戦、優れた技術と情熱のたまもので復興五輪の一つの象徴といえるだろう。販売は十二月二十九日までの限定で、官民挙げて完売を目指したい。

 「伝統工芸品コレクション」は、世界に誇る日本の技術・文化・伝統を反映した高い品質の商品を届け、いつまでも記憶に残る大会にすることを目的に開発した。二〇一九(平成三十一)年三月に第一弾として東日本大震災の被災三県の商品を発売してから、商品化したものを順次、販売し、商品数は全国で三百五点に上る。このうち本県は四十七都道府県別で最多の三十八点を開発。次いで石川が三十三点、東京三十一点、岩手二十二点と続く。

 全国の新聞社でつくる通販サイト運営会社「47CLUB」が組織委員会と事業者との間に入って商品づくりを進めた。無観客となったことで売り上げの落ち込みが懸念されたが、オフィシャルショップやオフィシャルオンラインショップには想定を超える注文が寄せられ、選手村などでは売り切れとなる商品も出たという。多くの人を巻き込み、日本らしさを伝える企画が国内外で広く受け入れられたことを裏付けている。

 本県の商品としては大堀相馬焼のぐい呑[の]みや皿、白河だるま、会津木綿のボトルカバーとストール、漆皮のノートカバー、会津本郷焼・会津塗の高台盆、会津塗のミラー付き小箱などがまだ、購入できる。モノづくりの力を広めるためにも事業者だけでなく、県や関係団体も含め完売に力を合わせるべきだ。

 県庁西庁舎二階の県民ホールには本県商品の全ての種類が展示されている。販売を継続している商品については、注文先、購入できる場所などの情報も紹介されていれば参考になる。福島市のコラッセふくしま内の県観光物産館では県内商品の一部を扱っており、売り上げは好調だという。今後も在庫のある事業者の商品を仕入れるなどして積極的に販売してほしい。

 「47CLUB」はセール販売の実施など柔軟な対応を検討している。オフィシャルオンラインショップで在庫のある商品を手厚く紹介できないか。商品誕生の背景にある物語や開発秘話、どんな思いや願いを込めたかを伝えることで、商品の魅力が高まり販売促進につながる。商品数日本一の栄冠は、完売してこそ輝きが増す。(三神 尚子)