福島県内、観光地に人そろり まん延防止・県集中対策解除後初の週末 

2021/09/26 09:25

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マスクを着け、変わり種自転車に乗って楽しむ来場者=福島市・あづま総合運動公園
マスクを着け、変わり種自転車に乗って楽しむ来場者=福島市・あづま総合運動公園

 新型コロナウイルス対策として福島、郡山両市に適用されていたまん延防止等重点措置と福島県独自の56市町村への集中対策が解除されて初の週末となった25日、県内の観光地や商業施設には利用者が少しながら戻り始めた。各施設や福島県民らは感染対策を徹底し、再拡大防止と日常の両立へ慎重に一歩を踏み出した。専門家は「ブレークスルー感染」の危険性を指摘し、外出する際の入念な対策を呼び掛けている。


 福島市に対するまん延防止等重点措置で休止していた市内のあづま総合運動公園サイクルスポーツ広場は24日に利用を再開し、変わり種自転車に乗って楽しむ家族連れの姿が見られた。密集を避けるため、施設側は貸し出す台数を減らし、利用者には消毒の徹底を呼び掛けた。

 2人の子どもと遊びに来た市内の会社員目黒康人さん(29)は重点措置期間中は近所の公園に出掛ける程度で、久しぶりにレジャー施設に足を運んだ。「子どももリフレッシュできたと思う。これからも感染対策を守りながら、家族で思い出を作りたい」と話した。

 市内の四季の里も来訪者は普段の週末よりもまばらで、家族が一定の距離を保ち、くつろいでいた。

 郡山市のJR郡山駅西口は先週末に比べて人の往来が増えた。ただ、客待ちをするタクシー運転手の男性によると、「新型コロナ禍前よりは、はるかに少ない」という。

 市内の会社員濱田拓馬さん(28)は重点措置解除後も極力外出を避けている。「ワクチン接種が希望者全員に行き渡っていない現状や変異株の威力を考えると、手放しには喜べない。感染状況を見極めながら慎重に行動したい」と話した。

 福島県の集中対策が解除された地域でも、久しぶりに観光などを楽しむ人々の光景が見られたが、行楽シーズンの週末としては人出が少なかった。

 福島県会津若松市の鶴ケ城では、感染拡大前のにぎわいには程遠いものの、マスク姿の観光客らが城内を散策していた。会津若松観光ビューローによると、今月予定されていた約170件の教育旅行は全てキャンセルされ、ほとんどが10、11の両月に延期された。施設管理部次長の新井田信哉さん(55)は「今後も検温や消毒を欠かさず、常にお客様が安心できる体制でお迎えしたい」と語った。

 福島市医師会の岡野誠会長(73)はワクチン接種後に陽性となる「ブレークスルー感染」が県内でも確認された点を指摘し、「2度接種をした人も感染を広める可能性がある。気を揺るめず対策を継続してもらいたい」と注意を促した。

■今月まで継続のいわき 気緩めず感染予防

 まん延防止等重点措置の適用が30日まで続く福島県いわき市では、多くの市民が不要不急の外出を控えている。市内小名浜のアクアマリンパークの駐車場は、週末にもかかわらず空きスペースが目立った。

 同パークに隣接するいわき・ら・ら・ミュウ営業課参事の小玉浩幸さん(55)は「解除までもう少しの辛抱。今後は徐々ににぎわいを取り戻していきたいが、まずは気を緩めずに感染予防に努める」と話した。